2015年5月13日水曜日

クサアリ類同定

雨上がりの今日、オオアリ系の飛行があるかなー…などと考えていましたが、とんでもない強風。
くろがねありんこどころか人も少しふらついてしまいます。
流石にこんな日に飛ぶわけがないでせう…


クサアリ類同定

せっかく徒歩30秒の所に山があるのに、どこにどんなくろがねありんこ達が居るのか、把握しないのではもったいない!と、
5月10日に山の探検に行っておりました。
その際に見つけたクサアリの巣ふたつ、一つは木の根元に営巣(クサアリ系A)、もうひとつはワーカー数が多すぎてはっきりしませんでしたが、枯れ木の大木の上に行列が続いていたのでそこに営巣(クサアリ系B)していると思われます。

他、ムネアカオオアリ、クロヤマアリ系も見つけましたが、巣がどこだかさっぱりわからず…

ひとまず寄生種クサアリ系の同定をしよう、とワーカーを捕まえ冷凍していたのをようやく今日引っ張り出しました。

クサアリ系の同定基準は腹柄節
個体差、見る角度等で絶対とは言い切れませんがやはり客観的に見て一番確実な方法でしょう。

まずはサイズ比較
向かって右×2が「クサアリA」、向かって左×3が「クサアリB」
…なんか一回り小さいし、「クサアリA」ってテラニシじゃあ…
と、判断するのは簡単ですが間違いも多い(のかな?)。せっかくなのでしっかり見ましょう。

さぁ、同定だ。

クサアリA

~横から~ 腹柄節は紛れもなく『U字』 見事に先端が丸っこいです。
『腹柄節がU字』
V字の気配はありませんね。
『横から見てU字』の条件に当てはまるのは「クロクサアリ」もしくは「テラニシケアリ」です。
では今度は前から見てみましょう。


…こんな写真しか撮れなかった…
「クロクサアリ」は「背縁にへこみ」
「テラニシケアリ」は「背縁に向かうにつれて幅が広がる」
うーぬ…?広がって…いるかな?
だとしたら「テラニシケアリ」です。さらに見ていきましょう。

中胸背板等に立毛なし。伏毛が見えます。
頭も伏毛でびっしり。
「クロクサアリ」であれば背中に明瞭な立毛が何本も見られますがこのクサアリにはありません。
と言う訳で、このくろがねありんこは「テラニシケアリ」と言うことで良いでしょう。
他のクサアリ類よりも一回り小さな種ですので、ぱっと見で判断しやすい気がしましたが…これも個体差があるのであまりあてにはならないか…


クロクサB

おや?腹にダニのようなモノが…寄生されていたのでしょうか?

改めて
~横から~ またもや腹柄節は『U字』。先端が丸っこいです。
 先だって書いたとおり、腹柄節がU字であれば「クロクサアリ」か「テラニシケアリ」です。
ここから先は二度書きになるので飛ばしますが
伏毛が見えます。この辺はテラニシとほぼ一緒?
背面に立毛が見えます。…この角度だと腹柄節がV字に見えないこともないですね…

腹柄節がU字、中胸背板に多くの立毛が見られる。
これは「クロクサアリ」で良いでしょう。
ちなみに腹柄節を前から見ると「背縁にへこみ」が見られるそうですが確認する気力はもうありません…



くろがねありんこ飼育を始めてから本気・最大に疲れました…
もう寝ます。
終幕…の前に!
身近でクサアリ亜属コンプリート出来たらなぁ…と夢想中。
その夢を見る為、寝ます。
今度こそ、終幕。

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