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2015年7月18日土曜日

フシボソクサアリ姫拉致

台風は消えましたが
あいもかわらずムシムシと不快な天気が続きます。

でもこんな日に姫蟻は(以下略


とは言え今日は朝から小雨、飛ばないかな、とは思ったのですが、
トビイロケアリ
ハヤシクロヤマアリ
アメイロケアリ
フシボソクサアリ
と、4種類の姫を見つけました。

で、この中のフシボソクサアリ姫!
拉致してしまいました。
クサアリモドキを見慣れてしまうとかなり華奢
さて、これは本当にフシボソクサアリかな?
確認してみましょう。
クサアリ同定です。

まずはおなじみ腹柄節。兎にも角にもまずはこれを見てみましょう。
ピンボケ…
こんな写真しか撮れませんでしたが、明らかにシャキーンと尖った先、『U字』ではなく『V字』のように見えます。
腹柄節がV字であるのは『モリシタケアリ』か『フシボソクサアリ』です。
クサアリモドキとは間違いなく違うので初めから除外。
これはクサアリモドキ。腹柄節前縁に角、さらに脚も太く、がっちりしています。
さて?
触角に多くの立毛が見えます。伏毛なんてものじゃない、立派な毛が見えますね。
背中にも多くの立毛が見えますね。
これが『モリシタケアリ』であれば背中に立毛はほぼ無く、つるつるです。触角も伏毛で覆われ、この姫のように立毛は見えないはずです。
仮に、腹柄節を見誤っていたとしたら?
ですがやはり『クロクサアリ』『テラニシケアリ』共に触角に立毛は無く、伏毛で覆われているはずですので、この姫とは違います。
触角及び背中に多くの立毛、この特徴は『フシボソクサアリ』でよいのではないでしょうか?


明日あたり、またトビイロケアリの巣を暴きに行きます。
上手く繭と、出来れば羽化直後のワーカーを捕獲してきたいものです。

あーしたてんきになーれ!
終幕。

2015年7月11日土曜日

困ったちゃん達

我が家のくろがねありんこ達には全く困ったものです。
何が困ったかって…やはり餌ですよね。餌。

本日、前々から収穫を予定していた(アシナガ?)蜂の巣を襲撃、働き蜂、女王蜂はそのまま、すだけ持ち帰ってまいりました。
なかなか良い大きさです。
中をホジホジした戦果がこれ
どれだけよろこんでくろがねありんこ達は食べるんだ…!などと妄想していたのですが…
なんと、我が家のくろがねありんこ達、総シカトです。
ちなみにもちろんですが殺虫剤の類は一切使用していません。
棒と鎌と勇気と知恵と虫取り網だけを持って挑んで手に入れた貴重なタンパク源…のはずなのに…
唯一と言っていい反応を示してくれたのがキイロシリアゲアリ。
といってもとてもじゃないが食べきれない…でせう…
タンパク質を欲しているはずのクサアリモドキですら反応しないのには驚きました…
同族の肉食系の昆虫は敬遠する傾向があるそうですが、これは蜂の幼虫です。
蛹もちょっと力加減を間違えればすぐつぶれるほど柔らかい状態…
こんな上等(と人間が思っている)餌に反応しないなんて…何が悪いのか!?

あ…悪食で有名?なトビイロシワアリ達も反応してくれてましたね、そう言えば
…何となく影薄いなトビイロシワアリさん達は…

一番喜んで食べてくれたのは、ジャンガリアンハムスターでした。

昆虫ゼリー。
飼育数が多くなってきましたし、なるべく給仕の手間を減らしたい。
高蛋白を謳っている昆虫ゼリーならば糖分・タンパク一挙両得一石二鳥ではないか?と言う浅はかな理由から昆虫ゼリーでの給仕を目指してきました。
私自身の昆虫ゼリー給餌を目指す理由は浅はかとは言え、事実、ネットで探しても、メインに昆虫ゼリーを置いてくろがねありんこを飼っている方を見かけます。

で平成26年よりチャレンジを開始。
①ホームセンターで売っている安物昆虫ゼリーを片っ端から買う。百均ダ○ソーの昆虫ゼリーにすら手を出す。
⇒くろがねありんこ達の反応はメイプルに比べてはるかに劣る…などというレベルではなく、全く触れようともしない。やはり添加物がキツイのか?と考える。
②ホームセンターで一番高いゼリーに手を出す。『プロ仕様』などと言う言葉に魅かれたりする。
⇒くろがねありんこの反応は同上。相当がっくりきた上、所詮ホームセンターで売ってるようなゼリーの『プロ仕様』などと言う表記はまるでアテにならないということを知りさらにがっくり。厳格な寄生もないのだろうから仕方ないのか…な?
③年を越す。
④ゴキブリの餌用に安さが自慢、だけどネット上の評価は高いというドルクスゼリーを買う。
⇒ゴキブリは食っても蟻は食わない。全く手を付けないわけでもないが、ゼリーがいつまでたってもかびないで健在なのには少し不気味さ(保存料がたっぷり入っている?)を感じるのは見当違いな考えだろうか?とりあえずまたまたがっくり。
⑤昆虫ゼリーの情報を(今更)調べ直し、着色料・保存料無添加、天然素材を謳っているマスターズゼリーを発見。ちょっとお高いが大人の意地で頑張って買う。
⇒いままでの昆虫ゼリーに比べれば格段に反応は良い。メイプルに比べれば劣るが、高タンパクを謳ってこの程度なら許容範囲とも思える。だた、保存料無添加を謳っているだけはあり、カビが生えるのも格段に早い


という経緯を辿り、現状に何とか妥協している状態です。
『腹が減れば嫌いなものでも食べるだろう』理論でごり押しで与えております。
そんな状態ですからやはり目に見えてくろがねありんこ達の反応は悪いのです…が

我が家の軒先のクロヤマアリさん達におすそ分けに行ったらこの反応ですよ…
喜んで集まってくれますよ…
飼育しているクロヤマアリのワーカーは少し口を付けてプイッ!それっきりなんですが…

私の何がいけないのでしょう?(そういう問題じゃないのでしょうけども)

ミールワームに対する好き嫌いが種によって激しすぎだ!





こういう問題に向き合って、解決していくのが飼い主の仕事。
仕事と言うよりは、その解決策を探るのがまた楽しみと言ったところでしょうか?
黄色いオトシブミ?いつも見るのは赤色なのですが、丸一日経ってもこの色でしたのでこれが地でしょうか?
これまた困ったちゃん、植木のブナの葉を食べたり揺り籠にしちゃったりするオトシブミの写真を載せて、今日は終幕。

2015年7月3日金曜日

今期アメイロケアリ開始!

アメイロケアリ…
昨年、トビイロケアリとの同居にひとまず成功し、今年産卵を開始したような気配を見せているコロニーはありますが、順調とはとてもではないが言えません。
今年こそ!
完全なる成功を!


と言う訳で、灯火巡りに行ってきました。
一昨日に雨が降り、昨日ほどベストではないとは言え、今日もまた少し蒸しっとする、暑い日です。
昼間でも見つけられることは見つけられるのですが、既にどこかのコロニーのトビケワーカーを咥えていることが多いので、落翅した直後の姫を狙います。

街灯のLED化、公園照明の早期消灯でどうしようかと思っていましたが、無事新しいスポットを見つけ、アメイロケアリの姫君を2杯拉致成功。
導入完了後の写真ですが、アメイロケアリA

上に同じく、アメイロケアリB


…心なしか片方の姫が大きい気が…
アメイロケアリBはヒゲナガさんかとも思いましたが、まずは寄生が成功してから考えましょう。

寄生方法はチューブ方式で。
トビイロケアリCよりワーカーを失敬します。


アメイロケアリAはワーカーに興味を示しません。
アメイロケアリBは早速捕まえてグルーミングを開始。

そこから1時間毎にワーカーを順次追加。
最初こそ攻撃されていますが、1時間後に見るとおさまっている様子。
…等々繰り返し、ワーカーの数が5匹になったところで、先日確保しておいたトビイロケアリの繭を10個ほど投入。
繭が全て羽化するまでしばらくはこのままで様子を見ましょう。
ひとまずこれで導入完了

以後ワーカーの増加は全て繭経由で行う予定。
幸運を祈る!
終幕!




※追記:7月4日※
一晩経ってひとまず無事


早速導入繭からワーカーが生まれた。
…当家のトビイロケアリCワーカーより格段に大きい。
初期コロニーの部類に入る当家のトビケコロニー達は皆小さいままだが、成熟したコロニーとここまで違いがあるとは…

2015年6月30日火曜日

トビイロケアリの繭を求めて

昨日仕事中、さる方より、「○○に置いてあるブルーシート、蟻塚になってたよ。捕りに行ってみれば?」との情報を得ました。

蟻塚?営巣しているってことかな?
うーぬ…いったい何アリだ?
色々訊いてはみましたが、やはり蟻に興味のない人にとっては「小さめの黒い蟻だったけどなぁ」、これが限界でした。
というか大きさについてもクロオオアリ級を日頃見ている人、クロヤマアリ級を日頃見ている人、トビイロケアリ級を日頃見ている人によって「普通の蟻より大きい・小さい」この表現すら変わってくるのでまるでアテにならないんです…当然ですが。

ただし追加情報で「羽アリもたくさんいた。」とも…
小さめ、ブルーシートに営巣、この時期羽アリが大量に居た…なんとなーくトビイロケアリさんのようなイメージですよね。
「黒かった」というのも、くろがねありんこを見比べてない人にとっては彼女らも「黒」の部類に入るのかもしれません。

なんか繭が大量にゲットできそうな予感がします…!!!


軽トラ走らせ、早速その「例の場所」に到着。
ブルーシートはすぐ見つかりました。
…と、そのわきに大きな角材が置いてあります。

何やらくろがねありんこの気配が…
ひっくり返します…と?
ピンボケ…
何やら黄色くて小さいのが…そんなに早くは無いのですが絶え間なく動いているせいかピントがうまく合いません…
ひたすら撮り続けてくろがねありんこの容姿が見れるのがこれくらい…

えーと…トフシアリさん?かな?
はじめまして、ですね。
女王陛下が居れば採集をとも考えましたが、見当たらなかったので写真だけでスルーです。

それとこれ。
小数のトビイロケアリ、それと今年の姫蟻が居ました。
これはなかなか期待が出来そう…


ここから先写真は無しです。
ブルーシートの中には木材が雑多に入れられており、その中にトビイロケアリの大コロニーがありました。
明けた途端凄まじい騒ぎで手の先から足元から次々ワーカーに襲撃され写真を撮るどころではありませんでした…
ただ、なんとも丁寧に乾燥した木材の上に繭を集めて積んでくれていたので、その木材を持ち上げ、タッパーに傾けるだけで楽に繭の採集は出来ました。
必要以上に野生のコロニーを荒らすのは好みません。
繭だけ頂いて、シートも元に戻しました。(これで戻ってくるかは彼女ら次第ですが)
早速アメイロケアリ女王陛下に与えたいと思います。


寄生種アメイロケアリ、クサアリモドキのシーズンが始まっています。
今日見つけたこのコロニー、繭の供給元として発展を祈ります。
運び方(咬んでる場所がお尻)がなんというか…綺麗?
自宅に帰ってから発見した、アメイロケアリ姫の亡骸を運ぶ、クロヤマアリワーカーの写真を載せて、今日は終幕。

2015年6月29日月曜日

クロヤマアリ鹵獲(今年二回目)

性懲りもなく、今日もまたクロヤマアリ姫を拉致しました。
某ダムにて放浪中の身を見つけて引き寄せられました。

触角がぶれています。
デジカメTG-3の深々度合成とやらを使って撮影してみたんですが…くろがねありんこは止まっていても触角を動かしてしまうのでこんな感じになってしまいます…

これはクロヤマアリ?ハヤシクロヤマアリ?

わからにゃーのでもう諦めてクロヤマアリということにしよう・・・


と、クロヤマアリつながりででH27クロヤマアリ1号姫の近況をば。
幼虫がスクスク大きくなってます。
クロヤマアリ女王陛下は本当に神経質です…

腹部第二節に立毛が…見えるような気がします…します?

昨年粗末な蟻飼育装置で苦汁をなめた女王陛下達と違って、今年の女王陛下達には少しはマシな住環境を提供できているはず…
先輩方に追いつけ追い越せでがんばって欲しいですね。

クロヤマアリ【E】エミール女王陛下コロニー
そんな先輩女王陛下の写真を載せて、今日は終幕。

2015年6月11日木曜日

平成27年 クロヤマアリ飛行

※この日、カメラをとある場所に置き忘れた為、写真を撮影したのは丸一日経った後です。


ムシムシと、人間にとっては非常に不快な日です。
ですがこんな日に、くろがねありんこの姫君達は飛び立つのです。


6月中旬から東北もクロヤマアリの飛行時期に入ります。
クロヤマアリは既に大所帯を抱えているので、今年の姫はもういらないかなー…などと考えていても、目の前に居たら捕まえてしまうのは貧乏性でしょうか?(帰宅する間際に、職場の駐車場で見つけました。)

クロヤマアリの姫にしては非常におとなしいです。
昨年のクロヤマアリA【アントン】女王陛下の鹵獲日が6月17日だったので、昨年よりおおよそ1週間ほどクロヤマアリの飛行日が早くなったことになります。
とは言え、この連日の暑さではかくあるべきか、と言ったところでしょうか。

クロヤマアリ、と言ってはいますが正直ハヤシクロヤマアリとの見分け方がいまだに分かっていません…
まぁ…飼育する分には支障ないでしょう…


飼育装置の実用試験も兼ねて、今年度はこの1杯を飼ってみようと思います。
…などと言いつつも、これまた貧乏性か。
他にもいないかなぁ~などと帰宅してから家の周りをぐるっと回ってみたりしてるんですよ、これが。
その時、車庫の中からひときわ大きな影が!
んん?これは…?

さて、この卵は何でしょう?
ムネアカオオアリ?

うーぬ…ムネアカオオアリです。立派な姫君です。
今頃何してるのあなた?
先月のオオアリ類の飛行日からおおよそ一カ月が経ちましたが…
飛行があった?
何かの理由があって営巣場所から出てきた?
どうも落ち着きがないこの姫君。
育児失敗個体でしょうか?
そう言えば去年も7月半ばにムネアカオオアリの有翅雌を見つけましたが…今回の個体は翅を落としています。
ならばとりあえず飼ってみようか…空いてる飼育ケースは…ん?
5月31日にお隠れになったハンドペアリング・クロオオアリの飼育ケース…卵もそのまま、残っています。(女王陛下の亡骸だけは丁重に埋葬済み)
蓋を閉めていたので湿度も保たれ、卵も生きているように見えます。
…ここに入れたらどうなるかな?

実験開始

お隠れになったクロオオアリの卵をムネアカオオアリ【仮『天』】(二代目)姫君に与えて飼育スタートです。
食べようとしているのか…素人目には世話をしているように見えるんですが…実際どうなんでしょう?


これまたどなたのブログで見たか記憶していないのに引用するのも失礼なのですが…
クロオオアリはムネアカオオアリの繭を受け付けないけども、ムネアカオオアリはクロオオアリの繭を受け入れるとか何とか…種によって受け手が変わると導入の結果が変わるということがあるそうで。
樹上性、土壌性等、住処となる場所が何らかの影響を与えるのでは…と言うところまでは覚えているのですが…
さて?
どうなるでしょうか?
終幕?終幕!

2015年6月1日月曜日

今季初?灯火巡り

一週間の始まり。
本当は日曜日が一週間の始まりの日なんだとかかんだとかあった気がしないでもないですが
大半の世の人々にとって月曜日こそ始まりの日ではないですか?

そんな始まりにプチ訃報

クサアリモドキ【海龍】女王陛下のコロニーに生まれていた雄アリが…
骸。腹柄節が綺麗なV字ですね。
まぁ時間の問題かなと思っていたのでさして驚きも悲しみもないのですが…
やはりこれはトビイロケアリの雄アリ…なのかな?
生まれた時が悪かった…ということで

ムネアカオオアリ【NK-2】多雌コロニー

5月25日のスタートから一週間、いまだ健在。
…ってまだ一週間しか経ってないのか…
右が小さい【仮『鳳』】(未産卵?)、左が追加女王陛下(産卵している模様)

体の小さい個体の女王蟻が多雌に向いているのか、単に産卵していない(未交尾の)個体だから働きアリのような存在(偽雌?)として扱われて破局が訪れていないのかは不明。
むしろ【NK-1】の失敗は3杯の女王をいきなり同居させた性急さにあったのではないでしょうか…
がんばれ、ムネアカオオアリ【NK-2】コロニー。
肉眼で見るとまるで大きさが違うんだけどなぁ…

本題 灯火巡り

今季初?灯火に集まるくろがねありんこを目当てにした灯火巡りです。
そんな矢先、非常にショッキングな出来事が…
昨年、最大の集虫力を発揮していた街灯2基が…LEDに換装されてしまいました…
妙に明るくなったなぁ…とは思っていたのですが…近寄ってみれば虫がほとんど寄ってきていません…最悪です…
マイマイガの大発生に対応するためでしょうか…
虫が集まらなくなって非常に悲しいです…新しいポイントを探さなくては…
これからの寄生種飼育どうしましょう?

気を取り直して、そんな悲劇を知らない自宅スタート。
小屋の中から何やら大きな黒い影が…とことこと。

マイマイカブリっ!
マイマイはマイマイでもマイマイガではなくマイマイカブリさんです。
おー、明りで照らすと黒と言うより紫?紫黒?綺麗です。
マイマイカブリはカタツムリを食べる為に首が細長くなってるんだよなぁ…とか考えていたらあれ?

マイマイガの幼虫食べたー!
一瞬の出来事で出会い頭にぶつかったマイマイガの幼虫にものすごい勢いで食いつきました。
このマイマイカブリが『小屋の中』から出てきたところから考えて、ずっと閉じ込められていて腹が減ったか水分を欲したか…
…これって本当にマイマイカブリですよね?パンダがササばっかり食うわけじゃないのと一緒と解釈していいんですよね?
とかなんとかここで15分を浪費。
残りはスタッフがおいしく頂きました。
この後、LED化の悲劇を知り、しょぼくれつつ近くのポンプ庫へ。
こんばんは
まずはこのポンプ庫に営巣しているミカドオオアリ様達に御挨拶。
シャイな彼女達は明りで照らすとあっという間に引っ込んでしまいます。
しかしミカドオオアリはこんな水気が全く無さそうなコンクリの中にも営巣するんですね…まぁサテライトの可能性は高いのでしょうけども
ワーカー自体が湿気を発することで最低限の湿度を確保…なんてことをしているんでしょうか?
なんて邪推。

さて、何がいるかな?(マイマイガの幼虫は腐るほど居ます)
ん?
オオアリ系の雄アリ?うーぬ…なんだ?

と、その下に。ポパイみたいに筋骨隆々の脚を持っているこの虫は…なんだ?

話戻って。うーぬ…クロオオアリ?
日中は仕事で野外観察とはいきませんのでクロオオアリの飛行があったかは分かりませんが…すごい見慣れたクロオオアリの雄に見えるんですよねぇ…
こういう雄アリはたまに見かけるんですが、雄だけが走光性あるというのも変な話のようにド素人は感じてしまいますが…女王蟻も飛行シーズンは寄ってくるのでしょうか?
今期のオオアリ鹵獲夜襲戦でも雄アリしか見かけませんでしたが、こればかりは回数と年数を重ねなければ断言できかねますよね。

とか何とか結局不作。近くの公園へ移動。

いました。羽アリ。
つやっ

雄アリ…?
この時期に飛ぶのは『クロクサアリ』でしょう。
と、予想はしていましたが、おそらく当たりで良さそうです。
とは言え、アメイロケアリはおろかトビイロケアリのワーカーすらろくに準備できない現況ではクロクサアリの飼育など夢のまた夢です。
クロクサアリのワーカーと親和させる方法もあるそうで、何となくその方法も邪推していますが、やはり寄生種は寄生させてなんぼだと思うもので、気長に挑戦し続けます。

ところで二枚目の写真…勝手に一枚目の写真の羽アリに比較して小さいので雄アリと思い込んでいましたが…雄アリで…良いのかな…
どうせ飼えないからとろくに観察しませんでした。
フシボソクサアリの飛行期間はいつごろだっけか…

姫アリらしき羽アリは捕まえてきたので明日同定しましょう。



ということでなんの収穫もなく。半ば予想通りですが、観察だったと考えれば良いところです。
自販機では多くの羽虫を捕まえられました。
そのうち不審者として職質される日が来ることは間違いないでしょう。
…そんな日が来ないことを祈って、今日は終幕。

2015年5月19日火曜日

順調に産卵開始

ここ数日、春(とは言えないほどの暑さの日が多いが)のくろがねありんこ達の飛行日があり、多くの姫蟻(新女王蟻)達を捕まえることが出来た。

昨日から今日にかけても探索が出来、放浪中だったり真新しい掘り跡を掘り返してみたり、クロオオアリの姫4杯を確保することが出来た。
幸運だ。

そんな姫蟻たちだが、今のところ順調に『女王蟻』として産卵を開始している。


○ムネアカオオアリ


・ムネアカオオアリ【仮『赤』】
鹵獲数時間後にはもう産卵している豪胆な女王陛下。一日一個弱のペースで産卵が続いている。

・ムネアカオオアリ【仮『鳳』】
少し小さめの個体。
【仮『鳳』】 約15mmほど。

【仮『天』】 20mmかそれ以上はある。

今だ産卵せず。落翅はしたがやはり未交尾個体だったのだろうか?
それとも女王としては未熟なのだろうか?

・ムネアカオオアリ【NK-1】Q3実験コロニー
姫蟻2杯を同居させた当初から産卵はしていたが、Q3状態にしてからもひとまず産卵は続いている模様。
実験2日目。触角や脚に欠損は認められない。

ただ姫蟻2杯の時にはちゃんと卵を一箇所に集めていたのだが今は少し散乱気味…
発光で見えにくいですが写真下側にぽつぽつと…

ムネアカオオアリの卵は綺麗な黄色。

空間が狭いので動いた拍子に女王にくっついて動いているのだろうか?
居住空間の狭さは自然界に比べれば広いくらいだと思うので我慢していただこう。

○クロオオアリ

今日鹵獲した4杯以外の2杯は今日産卵を確認した。
クロオオアリの卵は綺麗なオレンジ…でよかったんだっけ?
昨年はワーカー誕生後に女王が死亡。
昨年の土飼育の方は土の中で女王が死んでいた。
クロオオアリ、今年こそは成功させたい。

○アメイロアリ

産卵していなかったが、今日帰宅して産卵を確認。
アメイロアリの卵はごく薄く黄色がかっている。
…リュウキュウアメイロアリは真っ白なのに、無印となると違うものですね。
それとも産卵初期だけ色が違うだけでしょうか?
経過を見ていけば分かるでしょう。お腹はパンパン、順調にコロニーを発展させてほしいものです。
今日アメイロアリのコロニーを石下に見つけ、多くの羽アリが居ましたが、姫蟻のお腹はしぼんでいました…でもこの個体は膨らんでます。
野外での鹵獲当初からこのお腹…飛び立つ前に餞別の栄養交換もらっている訳ないだろうし…単に雨露でも飲んだのかな?
ってこれ本当に「アメイロアリ」で良いのだろうか?

○ミカドオオアリ

一番期待が大きく、一番不安も大きいミカドオオアリ【第4号艦】。
2日間、他のオオアリが産卵している中、なかなか産まなかったのでさらに不安が増していましたが…
今日帰宅して産卵を確認しました。
ミカドオオアリの卵は…綺麗なオレンジ色に…?なんか細長い?
まず第一段階の第一段階…初歩の初歩ってところでしょうか。
このまま産卵が続いてくれることをまずは願います。
しかし…ミカド様の卵は本当に長い…なにか目の錯覚でしょうか?それともこれがスタンダード?
謎だ…元気な幼虫が生まれてくれればそれで良いのですが。




続々とくろがねありんこ達の飛行が続きます。
準備として飼育ケース急遽作成(まずは4杯のクロオオアリ姫様の為に)。
いい加減発展コロニー用のケースを作成せねば…
75式単蟻装置21型
たまにはこんな面白みのない写真を載せて、今日は終幕。

2015年5月18日月曜日

ムネアカオオアリ多雌実験

今日は曇天でスッキリしないなぁ…と思えばまたオオアリ属の飛行があったようです。
職場のガラスにクロオオアリの姫、雄アリがくっついていました。

そう言えば
トビイロケアリAのワーカーがいつの間にか脱走してました…
もう8匹位しかいません…
いつ、どこから、逃げたのか…全滅でないだけ良しとしましょうか…

5月17日(日)の鹵獲くろがねありんこ

○アメイロアリ



お腹でかいねぇ。輪切りにした内径10mmチューブの中に居ます。

自宅裏の材木置き場でヨツボシオオアリを探していて偶然発見。
女王蟻は初見。
飛行データを見直してみれば、なるほど確かにこの時期に飛んでいる。
比較。我が家のリュウキュウアメイロアリ【ツヴィリンク】
リュウキュウアメイロアリよりも無印は色が淡い感じ(光の当たり具合のせいかな?)。
お腹の大きさが違うのは…個体差?

本題 ムネアカオオアリ多雌実験

アメイロアリと同じく日曜日、ムネアカオオアリ2杯(内1杯未落翅)を鹵獲。
鹵獲時の持ち歩きケースから飼育ケースに移す際、ちょっと失敗し逃げられたのですが、その時ムネアカオオアリ姫同士のこんな光景を目撃。
栄養交換!
ん?
んんん?
こんな簡単になじむのか!?
確かにほぼ同じ場所(自宅裏材木置き場)で捕まえたのですが…
結婚飛行を行ってバラバラになるのでしょうから、同じ場所で捕まえたイコール同じ巣の姫蟻…とはいかない…よね?
などと考えつつも非常に仲睦まじいこの姫蟻達を見ていると、自分のようなド素人同然のペーペーくろがねありんこ飼育者にも出来る気がしてしまったのです…

ムネアカオオアリ多雌実験

クロオオアリ属は言うまでもなく基本は単雌。
多雌営巣は、創設時こそ仲が良いものの産卵、幼虫の孵化、ワーカーの羽化(羽化って表現は当たっているような当たってないような…?)など、もしくはある日何の前触れもなく突然敵対行動を示し、崩壊するのが常道のようです。
ただし、稀有な例として多雌を維持しているような記述も見られました。

やってみたいじゃないですか!
見てみたいじゃないですか!
この目で、見て、感じて!

勝手に、まずスタート地点の「多雌営巣開始」自体が非常に難しいと思い込んで(実際はどうだろうか?)いましたので、もっと経験と知識を高めねば出来ぬものと考えていました。
でも、このような光景を目の前で見てしまうと好奇心がうずいて仕様がありません。
こうなるとクロオオアリも意外といけるのでは?と思いつつも…今年はまだ落翅個体が2杯…余裕がないので見送ります。

☆開始~5月17日(日)~☆

同じ場所で捕まえた個体が仲が良いと言うのならば…土曜日に鹵獲したムネアカオオアリ【仮『赤』】と【仮『天』】も同じ場所だ。
【仮『鳳』】は捕獲場所も遠く離れ、体も小さい為、諍いが起きた際危険と判断し対象から除外。
【仮『赤』】も既に産卵している。これも対象から外す。

残ったのが【仮『天』】と、日曜日に捕獲した2杯。


試しに3杯を同居させてみたが、仲は良い。【仮『天』】も非常によくなじんでいる様子。
ただ、日曜日に捕獲した翅付1杯は未交尾の可能性が高い為、一時外す。
残りの2個体を同居させ(ムネアカオオアリ【NK-1】)一晩置いた。

今日5月18日(月)産卵を確認。
さらに先述した自宅裏の材木置き場で再びムネアカオオアリ姫を発見。
【NK-1】への導入を試みたところ、従来の姫蟻2杯が少し警戒する様子も見られたが、栄養交換を確認。
ひとまずこの3杯で様子を見る。ムネアカオオアリ多雌コロニー『NK-1』
明日の朝になって卵がどうなっているか、姫蟻達に欠損がないか、争いがないか、これから注意深く見ていく必要がある。

ちなみに飼育ケースは【仮『鳳』】に引っ越していただき、75式単蟻装置21型を用いた。
少しだけ改造を施した。

容器内空間の半分にメラミンスポンジを詰め込んだ。
くろがねありんこの行動は複雑なようで根本を辿れば極めて単純な判断の繰り返しによるもののはず。
敵味方(身内と非身内)の判別は体表炭化水素の組成比によるものとされている。
たとえ身内でも、他の巣のくろがねありんこと激しく取っ組みあって帰ってくれば、『敵』と見做され、殺されてしまうことがある。
相手方と味方方の体表炭化水素が混ざり合ってしまった結果と言う訳だ(厳密には違うのかもしれないがとりあえずそういうことにしておく。)
身内なら黙っていても均一なモノになるかと言えばそうではない。
何もしないとワーカー達の体表炭化水素の組成はバラついていくと言うのだから面白い。
それぞれ『個性』をもっているということだ。

そのため『均一化』が必要なわけだが、理想的なのは互いの体をなめ合い、グルーミングすることだ。
自然に、確実に互いの体表炭化水素が混ざり合い、均一化される。
だが、元々単雌のムネアカオオアリに期待するような習性(女王蟻同士のグルーミング)があるかどうかは疑わしい。
前置きが長くなったが
ならば黙っていても体が触れ合う様になってもらおうというのが、この内部空間削減の思惑。
いくらなんでも自分自身のグルーミングは行うだろう。
何かしら動く時に体が触れ合う…それが少しでも『均一化』の助けになればと思っている。

ワーカーが誕生して仲違いが起きるのは仕様がない。
だが、その遥か前の段階で失敗ではあまりにも情けない。
非常に難しく、成功の可能性はほぼ無いのかもしれないが、少しでも上手くいくよう、考えていきたい。
しかし、昨年行ったカワラケアリの多雌実験よりは姫同士の親和度は高いように思う。
やはりムネアカオオアリ【NK-1】は同じ巣から飛び立った姫同士ということなのだろうか?
これからの展開を注視していきたい。


姫探しの途中で見つけたゾウムシさんの写真を載せて
この何とも言えない表情がたまりません(可愛い)
今日は終幕。