2015年5月11日月曜日

祝!産卵!

GW明け、またもや土日休み…明けた月曜日、非常に気だるいです。
そんな飼い主をよそに、くろがねありんこ達はすっかり暖かくなった陽気の…もとい容器の中、ワーカー増産に元気いっぱいです。

そう言えばくろがねありんこは眠らないんだものねぇ…

アメイロケアリ女王陛下

やりました!
ついにやりましたよ!
ええ、やりました!
うーぬ…ピンボケ…
なんとなくわかりませんでしょうか?
卵です!!!
産卵した瞬間!…という訳ではないので悪しからず
昨年~2014年7月~から冬を越え、全く産卵する気配を見せていなかったアメイロケアリ女王陛下に、遂に産卵を確認しました。
卵の数からいくと昨日にはもう産んでいたのでしょうか?

~顛末~

我が家の街灯に集まる羽虫類を大量捕獲出来たので、くろがねありんこ達に与えたのです。
トビイロケアリの幼虫を導入したばかりのアメイロケアリ(ホスト・トビイロケアリ)コロニーには食べやすいようにと特に柔らかいガガンボを与えました…ところ
まぁ当然しばらくして気付いたワーカー達が巣の中に引っ張り込んでいったのですが
がじがじ
うぬ?
いままでまったくタンパク餌に興味を示さなかったアメイロケアリ女王陛下が自らガガンボをかじっているではないですか!(女王自らが採餌…それはそれでどうかとも思いましたが…)
この行動の意味は…
もしやと思って改めて見たところ小さな塊が1つ…光り輝く卵でした。
諦めずに待ったかいがありました、と簡単にぬか喜び出来ないのが、寄生種の怖さ…らしいです(受け売り)

また、このアメイロケアリ女王が何らかの生理的不備を抱えており、その為、ワーカーの産卵を抑制することが出来ず、トビイロケアリのワーカー達が産卵した可能性も大いに考えられます。
卵が幼虫に、幼虫が蛹になり、蛹からあの飴色の綺麗なワーカーが出てくるまで、またそのワーカー達が大きく数を増やすまで、安心はできません。


寄生種産卵のトリガーとは?

クサアリモドキ【海龍】女王陛下の場合、トビイロケアリのワーカー内に投入しても相当期間産卵せず、その後、繭の導入後に産卵を確認しました。
ちなみに投入初期時点ではすでにトビイロケアリに幼虫、繭は存在せず、ワーカーオンリーの状態。

今回のアメイロケアリの産卵は、トビイロケアリの幼虫の導入後産卵を確認…
ただし一度トビイロケアリの繭を導入したことがありましたがその時は産卵しませんでした。

たった2例、これだけですと繭乃至幼虫が不在、ワーカーの活動意欲が低下している状態では産卵しない…ということでしょうか?
ただ他の方のブログを覗く限り、ワーカーだけでも産卵はする様子、ただやはり繭の導入が成功への近道のようです。

とすれば
本来であればホストのワーカー達が寄生主を女王と完全に錯覚し、活発に活動すれば産卵をするが、仮に寄生が中途半端な状態で終わった場合、ワーカーの反応が鈍化し、産卵まで至らない。
ただし
その場合でも、ホストの幼虫や蛹が存在すれば、その世話の為、ワーカーは活発化、そちらに引っ張られる形で寄生主への世話も行われ、産卵に至る…などとろくに蟻のことを勉強もせずに邪推してみたり…
こうなるとちょっと専門書にも興味が出てきますねぇ。


くろがねありんこ達の行動は高度に見えて、元を正せば非常に単純な判断の組み合わせのはず…
寄生種は特に面白い。
そんなくろがねありんこ寄生種、少し先のシーズンが楽しみです。
終幕。

0 件のコメント:

コメントを投稿