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2015年6月22日月曜日

アメイロケアリの…幼虫?

昨年トビイロケアリと同居に成功したのに、産卵の兆しが見えなかったアメイロケアリ女王陛下。
今年、平成27年5月11日に卵を確認してから、1カ月と少し経ち、ようやく幼虫の姿が確認されるようになりました。
2齢…かな?

お母さんが世話を…しているのかな?

壁に張り付いている幼虫も居ます。
この幼虫たちですが…とんでもなくアグレッシブです。
首(?)をやたらめったら動かします。(ぐるんぐるんと回します。)
他のくろがねありんこの幼虫たちもそりゃあ確かにゆったり動いているんですけども、そんなものとは比べ物にならないほど激しく早く動いているんですよ…
これがアメイロケアリの幼虫の特徴なのでしょうか…?


ただやはり疑念はあります。
後続の卵が見当たらない気がするのです。
アメイロケアリに卵を確認してから少し重点的に世話をしているので餌不足・栄養不足と言うことは無いはずなのですが…
やっぱりトビイロケアリのワーカーが産卵した無精卵(雄アリ)なのでしょうか…
いやだなぁ…


なんにせよ世話を続けるしかありませんね。

新しい今年のアメイロケアリ導入しようとしましたが…
存命の時の姿…

これはアメイロケアリ?

触角が横柄でないですものね?

見事に失敗しました。
軒先で落翅したアメイロケアリ姫を見つけたんですが…
ワーカーと1対1にしても捕まえようともしないで、逃げ回ってばかり…もうどこかで別コロニーのワーカーを捕まえていたのでしょうか…
隔離していたところ、湿気保持用に入れていたペットボトルキャップの僅かな水で溺れて死んでいました…なぜ?
やはり寄生種は一筋縄ではいかない…という以前の凡ミスでした…

難しい…

終幕。

2015年5月13日水曜日

クサアリ類同定

雨上がりの今日、オオアリ系の飛行があるかなー…などと考えていましたが、とんでもない強風。
くろがねありんこどころか人も少しふらついてしまいます。
流石にこんな日に飛ぶわけがないでせう…


クサアリ類同定

せっかく徒歩30秒の所に山があるのに、どこにどんなくろがねありんこ達が居るのか、把握しないのではもったいない!と、
5月10日に山の探検に行っておりました。
その際に見つけたクサアリの巣ふたつ、一つは木の根元に営巣(クサアリ系A)、もうひとつはワーカー数が多すぎてはっきりしませんでしたが、枯れ木の大木の上に行列が続いていたのでそこに営巣(クサアリ系B)していると思われます。

他、ムネアカオオアリ、クロヤマアリ系も見つけましたが、巣がどこだかさっぱりわからず…

ひとまず寄生種クサアリ系の同定をしよう、とワーカーを捕まえ冷凍していたのをようやく今日引っ張り出しました。

クサアリ系の同定基準は腹柄節
個体差、見る角度等で絶対とは言い切れませんがやはり客観的に見て一番確実な方法でしょう。

まずはサイズ比較
向かって右×2が「クサアリA」、向かって左×3が「クサアリB」
…なんか一回り小さいし、「クサアリA」ってテラニシじゃあ…
と、判断するのは簡単ですが間違いも多い(のかな?)。せっかくなのでしっかり見ましょう。

さぁ、同定だ。

クサアリA

~横から~ 腹柄節は紛れもなく『U字』 見事に先端が丸っこいです。
『腹柄節がU字』
V字の気配はありませんね。
『横から見てU字』の条件に当てはまるのは「クロクサアリ」もしくは「テラニシケアリ」です。
では今度は前から見てみましょう。


…こんな写真しか撮れなかった…
「クロクサアリ」は「背縁にへこみ」
「テラニシケアリ」は「背縁に向かうにつれて幅が広がる」
うーぬ…?広がって…いるかな?
だとしたら「テラニシケアリ」です。さらに見ていきましょう。

中胸背板等に立毛なし。伏毛が見えます。
頭も伏毛でびっしり。
「クロクサアリ」であれば背中に明瞭な立毛が何本も見られますがこのクサアリにはありません。
と言う訳で、このくろがねありんこは「テラニシケアリ」と言うことで良いでしょう。
他のクサアリ類よりも一回り小さな種ですので、ぱっと見で判断しやすい気がしましたが…これも個体差があるのであまりあてにはならないか…


クロクサB

おや?腹にダニのようなモノが…寄生されていたのでしょうか?

改めて
~横から~ またもや腹柄節は『U字』。先端が丸っこいです。
 先だって書いたとおり、腹柄節がU字であれば「クロクサアリ」か「テラニシケアリ」です。
ここから先は二度書きになるので飛ばしますが
伏毛が見えます。この辺はテラニシとほぼ一緒?
背面に立毛が見えます。…この角度だと腹柄節がV字に見えないこともないですね…

腹柄節がU字、中胸背板に多くの立毛が見られる。
これは「クロクサアリ」で良いでしょう。
ちなみに腹柄節を前から見ると「背縁にへこみ」が見られるそうですが確認する気力はもうありません…



くろがねありんこ飼育を始めてから本気・最大に疲れました…
もう寝ます。
終幕…の前に!
身近でクサアリ亜属コンプリート出来たらなぁ…と夢想中。
その夢を見る為、寝ます。
今度こそ、終幕。

2015年5月12日火曜日

寄生種の『のっとり成功』はいつ?

ショッキング(と言うほどでもないのですが)な出来事がクサアリモドキ【海龍】女王陛下コロニーに…
とその前に
くろがねありんこの幼虫たちの食事は、与えた餌虫達がしぼんでいく様子を見ているとかじっているというよりチューチュー吸っているのかなぁ…なんて思うのですが実際どうなのでしょう?

で、

ちうちう①
寿命を迎えたワーカーが餌に…まぁこれくらいは致し方ありません。
死んだワーカーは単なるタンパク質。
当然の出来事なのです…が
うーぬ…見慣れない餌を幼虫たちが食べているなぁと思えば…
ちうちう②
幼虫が餌になってる!!
がびょーん
(※ちなみに他のくろがねありんこの幼虫を餌に与えたわけではありません)
死んだから餌にされたのか?
肉餌が不足気味と判断されて餌にされたのか?
ちうちう吸われる前は立派な大きさだったに違いありません…
orz


本題

同じくクサアリモドキ【海龍】コロニー
今日観察していて、クサアリモドキワーカーがトビイロケアリワーカーに攻撃されている姿を確認しました。
トビケワーカーがクサモドワーカーの足を咬んで引っ張っているのです(1対1)。
尻曲げをして蟻酸(だったか毒液だったか…忘れた)攻撃している姿も見えました。
えええええ?女王蟻も完全に受け入れられているのに今更!?
焦っていると突然攻撃は止み、離れていきます。
時間をかけて観察しているとこのような攻撃行為を3回確認しました。(写真を撮ろうとしている間に終わる程度のモノでしたが)

ちなみに
クサアリモドキワーカーはまったく反撃しません。
成されるがまま、攻撃が終わるとグルーミングをしてけろっとして(いるように見え)ます。
まるで女王蟻の寄生時そのままの行動…ワーカーは、やはりホスト種に無条件では受け入れられず、このような行為を重ねて受け入れられていくのでしょうか?

そう言えば…
ぽつねん…

蜜餌を与えてしばらく経った状態です。
内勤トビイロケアリ達はボンレスではち切れそうな状態なのに内勤クサアリモドキのお腹は…少しさびしい感じ。
これは栄養交換をあまりしてもらえていない、つまり完全には受け入れられていない、ということになるのでしょうか?
※単にクサアリモドキのボンレスがこの程度である、という可能性もあり。
この辺りは年数と経験を積んでみないと分かりませんが、寄生種が女王蟻の寄生成功だけで『安心』出来ない、十分な数のワーカーが生産されて初めて成功、といわれる理由はこのあたりにあるのかもしれません。

ただ

もこもこ   ひとまわり大きな繭も今のところ無事

繭の数が30を超えました。
より多くのクサアリモドキワーカーが誕生すれば、コロニーも安泰と言ったところでしょうか。

こんなところで、今日は終幕。

2015年5月11日月曜日

祝!産卵!

GW明け、またもや土日休み…明けた月曜日、非常に気だるいです。
そんな飼い主をよそに、くろがねありんこ達はすっかり暖かくなった陽気の…もとい容器の中、ワーカー増産に元気いっぱいです。

そう言えばくろがねありんこは眠らないんだものねぇ…

アメイロケアリ女王陛下

やりました!
ついにやりましたよ!
ええ、やりました!
うーぬ…ピンボケ…
なんとなくわかりませんでしょうか?
卵です!!!
産卵した瞬間!…という訳ではないので悪しからず
昨年~2014年7月~から冬を越え、全く産卵する気配を見せていなかったアメイロケアリ女王陛下に、遂に産卵を確認しました。
卵の数からいくと昨日にはもう産んでいたのでしょうか?

~顛末~

我が家の街灯に集まる羽虫類を大量捕獲出来たので、くろがねありんこ達に与えたのです。
トビイロケアリの幼虫を導入したばかりのアメイロケアリ(ホスト・トビイロケアリ)コロニーには食べやすいようにと特に柔らかいガガンボを与えました…ところ
まぁ当然しばらくして気付いたワーカー達が巣の中に引っ張り込んでいったのですが
がじがじ
うぬ?
いままでまったくタンパク餌に興味を示さなかったアメイロケアリ女王陛下が自らガガンボをかじっているではないですか!(女王自らが採餌…それはそれでどうかとも思いましたが…)
この行動の意味は…
もしやと思って改めて見たところ小さな塊が1つ…光り輝く卵でした。
諦めずに待ったかいがありました、と簡単にぬか喜び出来ないのが、寄生種の怖さ…らしいです(受け売り)

また、このアメイロケアリ女王が何らかの生理的不備を抱えており、その為、ワーカーの産卵を抑制することが出来ず、トビイロケアリのワーカー達が産卵した可能性も大いに考えられます。
卵が幼虫に、幼虫が蛹になり、蛹からあの飴色の綺麗なワーカーが出てくるまで、またそのワーカー達が大きく数を増やすまで、安心はできません。


寄生種産卵のトリガーとは?

クサアリモドキ【海龍】女王陛下の場合、トビイロケアリのワーカー内に投入しても相当期間産卵せず、その後、繭の導入後に産卵を確認しました。
ちなみに投入初期時点ではすでにトビイロケアリに幼虫、繭は存在せず、ワーカーオンリーの状態。

今回のアメイロケアリの産卵は、トビイロケアリの幼虫の導入後産卵を確認…
ただし一度トビイロケアリの繭を導入したことがありましたがその時は産卵しませんでした。

たった2例、これだけですと繭乃至幼虫が不在、ワーカーの活動意欲が低下している状態では産卵しない…ということでしょうか?
ただ他の方のブログを覗く限り、ワーカーだけでも産卵はする様子、ただやはり繭の導入が成功への近道のようです。

とすれば
本来であればホストのワーカー達が寄生主を女王と完全に錯覚し、活発に活動すれば産卵をするが、仮に寄生が中途半端な状態で終わった場合、ワーカーの反応が鈍化し、産卵まで至らない。
ただし
その場合でも、ホストの幼虫や蛹が存在すれば、その世話の為、ワーカーは活発化、そちらに引っ張られる形で寄生主への世話も行われ、産卵に至る…などとろくに蟻のことを勉強もせずに邪推してみたり…
こうなるとちょっと専門書にも興味が出てきますねぇ。


くろがねありんこ達の行動は高度に見えて、元を正せば非常に単純な判断の組み合わせのはず…
寄生種は特に面白い。
そんなくろがねありんこ寄生種、少し先のシーズンが楽しみです。
終幕。

2015年5月6日水曜日

飛行にはやはり早いか

今日は気温も上がりましたが、オオアリ系の飛行はおそらくナシです。
連日の猛暑で姫蟻たちの飛行も繰り上がるかと思いましたが、雨が無いせいか、それとも単に5月下旬まで飛ばないのか。
なんにせよ気長に待つことにしましょう。

代わりに野外観察でこれを見つけました。
動きがゆっくりなので綺麗に写真が撮れました。
アシナガアリと思われます。
自宅裏で見つけたので、一定の範囲内に巣があるということでしょうか?
探し方が悪いのかもしれませんが、いままでアシナガアリは見たことがなかったので、ちょっと感動です。
こんなことで?と思われるかもしれませんが、まだ蟻歴2年目、多くのくろがねありんこはパソコンの画面でしか見たことがない自分にとっては、自分の目で見、確かめられることが、喜びです。


トビイロケアリ

給水作業を行うついでに観察してみましたが特に変化なし。
ただトビケA、B女王両陛下はボンレスなのに未だトビケC,D女王両陛下の腹部は普通…これも個体差なのでしょうか?
トビイロケアリB

ワーカー数はトビケC,Dの方が多いくらいなのですが…
育児自体は順調なようなのでしばらく様子を見ます。


クサアリモドキ【海龍】

【海龍】女王陛下のお腹ははち切れんばかり。
産卵は順調なようです。
最近クサアリモドキのことばかり書いていますが、やはり卵、幼虫、蛹と変化の見れるコロニーは観察していて楽しいです。

クサアリモドキ(トビイロケアリワーカー)コロニーは幼虫たちの世話で大忙しの様子。
いままで女王陛下にまとわりつくか、何もせずじっとしていたクサアリモドキワーカー達も幼虫の世話に走り回るようになりました。
少し幼虫数が過剰なのでしょうか?
ただ繭の数が10個以上になり、もうすぐ繭になりそうな後続の幼虫達も20匹ほど控えています。
もうひと踏ん張りしてもらって、さらなるコロニーの拡大に邁進してもらいたいものです。





がぶりんちょ

野外で見つけたハエトリグモの写真を載せて、今日は終幕。
ナイス・ハンティング!

2015年4月13日月曜日

春う~は遠く

なんなんでしょう…
天気予報は散々確かめていましたけども
昨日の陽気と比較すると寒さが身に凍みます…

飼育しているくろがねありんこ達もせっかくかかったエンジンが冷えてしまうんじゃないかと心配になってきます。
あと…1週間程度の辛抱でしょうか?


飼育種近況

キイロシリアゲアリ

キイロシリアゲアリ【金剛】コロニーですが
幼虫の数が減ってます…
成長再開したのにこの寒さで死んでいるのでしょうか…?
糞が抜けて真っ白になった幼虫が目立つのですが、蛹があまり確認できません。
気温不足で蛹になりきれていないのでしょうか?
ともすれば幼虫の数が減っていく道理もわかります…
ただ産卵は続いているようなので、この後の巻き返しに期待です。

クサアリモドキ

部屋の暖房を入れ、活動が活発になった隙に、我が家の蔵で出没したカマドウマをあげてみました。
そう、頭に乗られると禿げると言われているあのカマドウマです(聞いたことあるの自分だけ?)が、この歳になれば、せいぜい「バッタ」でしかありません。
即〆(殺)
 
トビイロケアリワーカー達、元気いっぱいです。
これならば今年は上手く発展してくれるのではないでしょうか?
でも結局この後、胴体は何もできずに放置…元気が足りないか?

クサアリモドキ【海龍】女王陛下は相変わらず順調に産卵数を増やしています。
適温シーズンになったらこちらも大発展が望めるのでは?と妄想中。



西日本ではクロナガアリの飛行が始まっていると言いますが、山形県ではまだまだ先か…
雪が完全に消えるのをくろがねありんこ達と一緒に耐えて待ちます。

超可愛い
昨日撮影したハエトリグモさんの綺麗な横顔で、今日は終幕。

2015年4月11日土曜日

未だ寒々と~ケアリ類同定~

ニュースでも取り上げられていますが
この時期にしては強力な寒気…とかなんとか
晴れ間が見えても空気が寒々としています。

三月末に気温の上昇がありましたが、そこから先は何とも停滞気味、です。
しかし相当積雪は消えました。
今も雨音が聞こえていますが、これで最後のトドメとなりそうです。いやなって欲しい。


我が家の暖房が切られて気温が15度程度をフラフラ…
20度程度まで上がった一時期に比べれば動きは鈍いですが、ゆっくりと始動し続けているようです。

今日のクサアリモドキ【海龍】女王陛下
飼い主が寒さに耐えかねて暖房をつけると、おそらく暖かい空気に一番先に触れる飼育ケース外殻、もしくは餌場に繋がるチューブにくろがねありんこ達が一斉に移動します。
卵、幼虫も一緒に移動されていました。
春先、野外のくろがねありんこ達の巣でも同じような行動が行われているのでしょう。
日が差し、暖かい日中、地表面に幼虫が集められ、女王、ワーカーが暖をとりに集まっているのでしょう。
これなら「植木鉢トラップ」の有用性も伺えます。

話は戻って
クサアリモドキの腹柄節です。
お腹はパンパンです【海龍】女王陛下
ちょっと周囲がピンボケ気味ですが、クサアリモドキの腹柄節が見えます。
・逆V字(先端が尖っている。)
・前縁に角(上写真右手側、「く」の字が見えます)

ケアリ類の同定は基本腹柄節で…などと言いつつも、V字やU字等、個体差があるので確実とは言えないそうです。
などと言いつつも、この先端の尖り、前縁角はクサアリモドキそのもの!…と信じてもいいのでしょうか?


暖かさを求めて…トビケワーカー達

卵!
クサアリモドキの産卵は続いているように思えますが、単に日々移動されているのでそう感じているだけでしょうか?


クサアリモドキ女王陛下の為、働き続けるトビイロケアリワーカーたちの写真で、今日は終幕。

2015年3月29日日曜日

とびいろけあり

一旦寒くなったのかと思えば今度は気温10度超えの陽気。

最近の気候はどうもおかしい…と個人的には感じてしまいますが
気象学的にはあくまでもイレギュラーの範囲内なのかもしれません。
その辺は専門家ではないので分かりませんね。

飼育観察


○クロヤマアリE【エミール】女王陛下におそらく二齢幼虫が2匹、一齢幼虫が2匹。
驚きましたが、卵を確認してからの日数を考えれば当然ですよね…
エミール女王陛下は比較的低温に強い遺伝子系統なのでしょうか?
他の女王陛下の産卵状況、卵の状態には変化なし。

○キイロシリアゲアリ【金剛】に今年初蛹を確認。
産卵も再開してそろそろかと思っていましたが、ようやくです。
やはり少し気温が低いのか?
産卵再開に伴って女王陛下達のお腹もパンパンになってきました。

○クサアリモドキ【海龍】女王陛下
先日産卵を開始していましたが、昨日から産卵量が増えた様子。
卵塊を確認。
クサアリモドキの卵は幼虫と比べて真っ白なので良く見えます。

リュウキュウアメイロアリ

ふと、気付きました。
今更なんですが、気付きました。
あれ?アメイロアリって単雌じゃなかったっけ?
ネットが万能のように謳われる現代となっても、蟻のこととなるとそうはいきません。
が、可能な限り調べましたらばやはり「アメイロアリは単雌」との記述が

我が家のリュウキュウアメイロアリ「ツヴィリンク」コロニーは多雌、女王陛下が2杯。
AntRoom様より購入していたので、何も疑問を持たずアメイロアリは多雌なんだな、と受け入れていましたが…
あれ?
考えられること
①単純に「アメイロアリは単雌」であるが「リュウキュウアメイロアリは多雌である。」だった。
②「トビイロケアリ」のように単雌とされていても、多雌創生を行う種類である。【後に淘汰?】
③「クロヤマアリ」のように、地域によって単・多、コロニーの編成が違う。

う~…なんにせよ現状が平和なのでヨシとしますが、やはり女王陛下の分離は行った方がよさそうです。


本題 トビイロケアリ

平成26年度当初は朽木内から採取した無女王群を飼育していました。
単に女王の鹵獲を求めた結果、失敗しただけのことだったのですが…

後に灯火採集で鹵獲出来たアメイロケアリ、クサアリモドキ等の宿主として適宜活用することができました。(ほぼ全滅、失敗でしたが…)
しかしやはり無女王群では寄生種のホストとして不便が…

・寄生種への供与や寿命等でだんだんと数が減っていく。
・幼虫や繭も一ヵ月ほどで無くなって(成長しきって)しまう(当然ですが)

等々…女王アリが居ない状態のコロニーなのですから当然なのですが…
前置きが長くなりましたが、とすればやはり自前でトビイロケアリのコロニーが欲しい、というのが発起でした。


クロヤマアリ並みの乱獲を目指していたのですが…
7月15日~7月21日の間にわずか5杯だけしか捕獲できず、しかもそのうち1杯は産卵もしないまま冬に…
ちなみに無女王群は(以前も書きましたが)ある時から謎の大量死が始まり、僅かな生き残りは現在のクサアリモドキ【海龍】女王陛下と共に旧巣を脱出、寄生種のホストとしての能力は完全に失いました。

頭の中では大量のトビイロケアリ一年コロニーを作成して、今年アメイロケアリ(クサアリモドキ)の直接寄生を狙うつもりでした。
トビケの新女王陛下には少し申し訳ないですが、より自然条件に近い寄生ということで、アメケ女王陛下がトビケ女王陛下を殺すことを前提にしていました。

が、実際には

たった4杯のトビケ女王陛下…アメケ女王がトビケ女王を殺した後でワーカーにいびり殺されでもしたら目も当てられません。
トビケの供給源ナシ、寄生も失敗では後が続きません。
アメイロケアリ以外のクサアリ亜属、トビケ女王を即殺さないクサアリモドキや(ホストが違いますが)クロクサアリ等であれば1~2杯試してみてもいいかもしれませんが、ひとまず今年はこの4杯のコロニーを大事に育てていきたいと思います。
飼育状況

トビイロケアリEも今年になって産卵を開始したので健やかな成長を…うぬー…生まれてくるのが雄アリじゃないといいな…



というわけで現況。
トビイロケアリA,Bにおいて女王陛下がボンレスハム状態です。(C,Dは見た目変化なし)
トビイロケアリB

といっても産卵はしていないような…気はしますが、写真のとおり、不透明なケースの為、見えません。
水分補給の為、蓋を開けるのでその時に見てみましたが、見つけられませんでした。
しかし…逃げ惑う時もお腹を引きずりながらよちよち歩いている姿はなんとも愛らしく…ああ…寄生種の為に殺すのがためらわれます…(偽善者ですな)
やはりコロニーを育て上げ、ワーカーと繭のみを拝借する…か…


ボンレスハム状態は画像では何回も見ていましたが、いざ目の当たりにすると本当にはち切れるんじゃないかと不安になります(^_^;)
こういう驚きがあるから、やっぱり画面越しではなく、直接見てみたい、自分で体験してみたい、そんな風に思います。



今日は(も)長々と書きました。
締めの言葉も無しに、今日は終幕。

2014年8月3日日曜日

クサアリモドキ産卵

ひたすら暑い日々が続いております。


ここ最近はまとまった雨もなく、くろがねありんこたちの飛行日の特定がなかなか難しくなっています。
ふと、外を歩いてみて、運良く見つけられるか、否か。
そんな日々を過ごしています。


本題

今日、クサアリモドキB(海龍)の産卵を確認しました。
寄生種にて初めての産卵確認です。

アメイロケアリ、そしてもう1杯のクサアリモドキA(蛟龍)にも頑張ってもらいたいものです。


海龍(クサアリモドキB)暦

7月12日 
・自宅の壁を歩いていた個体を偶然発見。寄生用に飼育していたトビイロケアリの無女王群へ投入。
7月13日
・共存を確認。しかし、共存というよりは同居という状態。
7月20日(一週間経過)
・同居は変わらず。栄養交換も見られず、生存はしているが腹部は小さい。
7月23日
・無女王トビケワーカーが大量に死に始める。猛暑の影響?
7月27日
・トビイロケアリの繭の採取に成功。導入。
7月28日
・繭導入用の落葉内に移住。この際に引越。

↑餌昆虫用のワラジムシの餌にする落葉集めの最中に、このように二つに折りたたまった落葉(クリ)の中にトビイロケアリの繭室があるのを見つけ、持ち帰りました。
別途、アメイロケアリ用とクサアリモドキ用の繭を取り出した後、残りの繭を元の落葉ごと無女王群に与え、繭を運び出すだろうと見ていましたが・・・
(数日前から謎の大量死が始まっていましたが)生き残っていたワーカーと海龍が逆に落ち葉の中に移住しました。
ちょうど良かったので写真のように新居に移住させました。

と、このような経緯です。

飼育ケースについて

百均のケースの淵にサラダ油を塗り、保湿用のメラミンスポンジと、餌皿を入れています。
本来は餌場用に製作したケースなのですが、このサイズの落葉をそのまま入れられる大きさの飼育ケースは準備していなかったため、急遽出撃となりました。
右手前に見えるように内径8mmのチューブを接続してあります。(この径だとクロオオアリの女王でも通れますので・・・)

話は戻って

それで落葉の中に住んでいるものだろうと思って、メラミンの水分は見つつ、落葉も過乾燥にならないよう、少しづつ水を垂らしてやったりしていたのですが…
今日気付きました。




















メラミンスポンジとケースの間に移住してるよ…


やはりメラミンの水分である程度保湿されている空間とは言え、一枚の落葉では保湿も何もなかったのでしょう。
より快適な湿度の環境に移住したということでしょうか。
しかし海龍は一週間程度見えなくなってから随分とお腹が大きくなりました。
で、その中に白い塊…それに集まるワーカー…
これは…


卵です!!!

写真中の色の薄いワーカーは羽化したてだからと思われます。

今はすべてトビケワーカーですがこれが全てクサアリモドキに変わるのでしょうか?
そこまでうまく育ってほしいものです。
「くろがねありんこ」の名前にふさわしい黒光りする体を持つクサアリモドキ、彼女らのこれからの健勝を祈りつつ…まぁ私の管理次第なのでしょうが

今日は終幕。

2014年7月21日月曜日

寄生種の難しさ

今更ですが

過去に
クロクサアリ?
とか
モリシタケアリ?
とかしていた個体ですが、皆お隠れになりました…
入り込んだのに死亡する者…そもそも侵入すら出来ずにワーカーに殺される者…宿主を間違っているのでしょうか?

兎に角
寄生種チャレンジの為にもやはりまずは安定的な宿主母体の形成保持が急がれます…
寄生種捕まえる度に野外から宿主ワーカー採取…ではあまりにも…めぼしい巣はすでに荒らしてしまいましたし
クロクサアリの為のアメイロケアリの為のトビイロケアリというこの三重苦は如何したものか…あ、二重苦か
トビイロケアリにも寄生出来るとの記述は見たことがありますが、上手くいかず…ならばまずは常道で!!

今現在成功している寄生種は
アメイロケアリが1杯
クサアリモドキが2杯
ただしどの個体もまだ卵は見えず腹部も小さいまま…
ただ飼育を初めて2週間?近く経過しても生きているということは、少しはトビイロケアリワーカーと栄養交換しているからなのでしょうが…
現状ではまず卵を産んでくれたら万々歳ですね。

トビイロケアリ新女王は5杯を確保。
これらのくろがねありんこ王国の大成を願います。


今日の灯火巡り

山形県は久々の晴れ間に強烈な日差し。
昼間は
クロヤマアリ
トビイロケアリ
アメイロケアリ
クロクサアリ?
の女王を確認。
アメケはトビケワーカーをくわえて巣に突入していきましたが、明日は巣口に死屍累々の状況が目に見えます…


脱線

強烈な暑さに灯火に集まるくろがねありんこにも変化が出るかと思いました…が…
凄まじい数の
カワラケアリカワラケアリカワラケアリカワラケアリカワラケアリカワラケアリカワラケアリカワラケアリカワラケアリカワラケアリカワラケアリカワラケアリ
………………
1杯だけクサアリモドキの翅付き個体を見つけただけ…これは放置
悲しいのでふて寝します。
休みも終わってしまいました。
終幕。