2015年6月30日火曜日

トビイロケアリの繭を求めて

昨日仕事中、さる方より、「○○に置いてあるブルーシート、蟻塚になってたよ。捕りに行ってみれば?」との情報を得ました。

蟻塚?営巣しているってことかな?
うーぬ…いったい何アリだ?
色々訊いてはみましたが、やはり蟻に興味のない人にとっては「小さめの黒い蟻だったけどなぁ」、これが限界でした。
というか大きさについてもクロオオアリ級を日頃見ている人、クロヤマアリ級を日頃見ている人、トビイロケアリ級を日頃見ている人によって「普通の蟻より大きい・小さい」この表現すら変わってくるのでまるでアテにならないんです…当然ですが。

ただし追加情報で「羽アリもたくさんいた。」とも…
小さめ、ブルーシートに営巣、この時期羽アリが大量に居た…なんとなーくトビイロケアリさんのようなイメージですよね。
「黒かった」というのも、くろがねありんこを見比べてない人にとっては彼女らも「黒」の部類に入るのかもしれません。

なんか繭が大量にゲットできそうな予感がします…!!!


軽トラ走らせ、早速その「例の場所」に到着。
ブルーシートはすぐ見つかりました。
…と、そのわきに大きな角材が置いてあります。

何やらくろがねありんこの気配が…
ひっくり返します…と?
ピンボケ…
何やら黄色くて小さいのが…そんなに早くは無いのですが絶え間なく動いているせいかピントがうまく合いません…
ひたすら撮り続けてくろがねありんこの容姿が見れるのがこれくらい…

えーと…トフシアリさん?かな?
はじめまして、ですね。
女王陛下が居れば採集をとも考えましたが、見当たらなかったので写真だけでスルーです。

それとこれ。
小数のトビイロケアリ、それと今年の姫蟻が居ました。
これはなかなか期待が出来そう…


ここから先写真は無しです。
ブルーシートの中には木材が雑多に入れられており、その中にトビイロケアリの大コロニーがありました。
明けた途端凄まじい騒ぎで手の先から足元から次々ワーカーに襲撃され写真を撮るどころではありませんでした…
ただ、なんとも丁寧に乾燥した木材の上に繭を集めて積んでくれていたので、その木材を持ち上げ、タッパーに傾けるだけで楽に繭の採集は出来ました。
必要以上に野生のコロニーを荒らすのは好みません。
繭だけ頂いて、シートも元に戻しました。(これで戻ってくるかは彼女ら次第ですが)
早速アメイロケアリ女王陛下に与えたいと思います。


寄生種アメイロケアリ、クサアリモドキのシーズンが始まっています。
今日見つけたこのコロニー、繭の供給元として発展を祈ります。
運び方(咬んでる場所がお尻)がなんというか…綺麗?
自宅に帰ってから発見した、アメイロケアリ姫の亡骸を運ぶ、クロヤマアリワーカーの写真を載せて、今日は終幕。

2015年6月29日月曜日

クロヤマアリ鹵獲(今年二回目)

性懲りもなく、今日もまたクロヤマアリ姫を拉致しました。
某ダムにて放浪中の身を見つけて引き寄せられました。

触角がぶれています。
デジカメTG-3の深々度合成とやらを使って撮影してみたんですが…くろがねありんこは止まっていても触角を動かしてしまうのでこんな感じになってしまいます…

これはクロヤマアリ?ハヤシクロヤマアリ?

わからにゃーのでもう諦めてクロヤマアリということにしよう・・・


と、クロヤマアリつながりででH27クロヤマアリ1号姫の近況をば。
幼虫がスクスク大きくなってます。
クロヤマアリ女王陛下は本当に神経質です…

腹部第二節に立毛が…見えるような気がします…します?

昨年粗末な蟻飼育装置で苦汁をなめた女王陛下達と違って、今年の女王陛下達には少しはマシな住環境を提供できているはず…
先輩方に追いつけ追い越せでがんばって欲しいですね。

クロヤマアリ【E】エミール女王陛下コロニー
そんな先輩女王陛下の写真を載せて、今日は終幕。

2015年6月28日日曜日

ムネアカ多雌コロニー幼虫繭化!

6月24日より4日が経過、終齢らしき様子の幼虫がいたので今か今かと待っていましたが…
ようやくです。
期待のムネアカオオアリ多雌コロニーに繭が出来ました!
ん?あれれ?見えないよ君達…

ああ…ちょっと…隠さないで…ならば上から!

ほら見えた!
通常単雌であるムネアカオオアリ、女王蟻2匹の多雌コロニーにしてから約1カ月。
初めての多雌挑戦の女王蟻3匹コロニーはあっという間に崩壊しましたが、こちらのムネアカオオアリ【NK-2】コロニーは繭の発生まで至りました。
ただ何度も書きますがおそらく片方(小さい方)の女王陛下は未交尾・未産卵状態。
クロヤマアリの(私が想像している)偽雌のような存在になっている可能性もあり、純粋な多雌実験とは性質が異なる可能性があります。
…などという話はそれもこれもコロニーが成立してから検討すればよい話なのでしょうけども…ワーカー誕生が崩壊のきっかけになる可能性は大なので、(何もできませんが)観察を続けたいと思います。


他のオオアリ系等も繭の数が少し増えました。
クロオオアリ…【甲乙丙丁】女王陛下のどなたか…

ミカドオオアリ【4号艦】女王陛下は繭が2個に

ムネアカオオアリ【仮『赤』】女王陛下も繭が増えた…かな?

クロオオアリ【2号艦】女王陛下。こちらも繭増加。


ワーカー誕生が待ち遠しいです。
無事な羽化を祈ります…
オオアリじゃないのでなんとなくまとめて書きづらい…
目に色が付き始めたアメイロアリ女王陛下の繭の写真を載せて、今日は終幕。

2015年6月27日土曜日

クサアリモドキ大爆発

注:飼育ケースをひっくり返したわけではありません。


クサアリモドキ【海龍】女王陛下コロニーですが、6月16日以降、ここ最近めっきり記事を書いていませんでしたが…
まずはさらっと変遷を…
トビケワーカーばかりで(H26.8)
 このころは今餌場になっているケースで生活していました。
クサアリモドキワーカー10匹程度で冬を越して(H27春)
 石膏飼育ケースにお引っ越し完了後の写真ですね。トビイロケアリワーカーしか見えません。
トビケワーカーはだんだんと減っていきましたが…

こんなにたくさんの繭が出来ました!(H27.6.12)
しばらく更新をサボッ…控えていた間にこんなことになりました。
漆・黒!…うっとり…
トビイロケアリは一体どこに?
一面の艶黒!漆黒!くろがねありんこ!
惚れ惚れするような黒照クサアリモドキワーカーの群れです。

繭の数は越冬組が羽化しきったのか最盛期に比べれば少々数が減りました。
ワーカーの数は相当増えたので女王陛下の産卵数アップは期待できそうです。

ようやくワーカーの蟻ベットに囲まれ、漸く(おそらく)安心できているクサアリモドキ【海龍】女王陛下の写真を載せて(良く見えないけど)、今日は終幕。

2015年6月24日水曜日

オオアリ女王陛下達の今 6.24

雨よ降れ。
本当に雨が欲しい、切実に。

5月15日鹵獲のオオアリ(他)姫達、今日確認した次第です。
5月25日開始のムネアカオオアリ多雌コロニーも確認しました。

○ムネアカオオアリ

ムネアカオオアリ【仮『赤』】女王陛下
スタンダードな単雌のムネアカオオアリ【仮『赤』】女王陛下、繭がどっさりです。
…翅を動かす筋肉を栄養に幼虫を育てるって…明らかに体積が違うよなぁ…育った幼虫が大きすぎるなぁ…
栄養の濃度の違いなのでしょうけども。

期待の多雌コロニー!ムネアカオオアリ【NK-2】!
まだ仲は良いですね。

正確には…多雌ではないような気もするのですが…細かいことは置いておいて

飼育容器の壁面で屈折しました(写りが変です)が終齢らしき幼虫が!
ここまで来ました。
繭までもう少し?

○クロオオアリ

気付いたらばクロオオアリ【1,2号艦】女王陛下の幼虫たちも繭になっていました。
クロオオアリ【2号艦】女王陛下。繭が2個?
クロオオアリ【甲乙丙丁】女王陛下に少しばかり遅れています。
クロオオアリ【甲】女王陛下。繭が4~5個あります。

クロオオアリ【1,2号艦】女王陛下は初期の幼虫を食害してしまったのでしょうか?
置き場所が違うのですがそれでどうこう影響が出るような違いは無いと思うのですが…
わかりません。

○ミカドオオアリ

ミカドオオアリ【4号艦】女王陛下。

おお!繭がある!

後続の幼虫もいますね。
育児下手な姫が多いとの記述を見て心配していましたが…ここまでは来ました。
長女誕生まであと2週間ほどか?な?


ちょっと番外

○アメイロアリ

写らなかったけど!
真っ白で見えなひ…これでは無理でせう…
蛹になったんですよ…
記録に残せずごめんなさい…アメイロアリ女王陛下…


長女誕生時にはまた日記に付けたいと思います。
終幕。

2015年6月22日月曜日

アメイロケアリの…幼虫?

昨年トビイロケアリと同居に成功したのに、産卵の兆しが見えなかったアメイロケアリ女王陛下。
今年、平成27年5月11日に卵を確認してから、1カ月と少し経ち、ようやく幼虫の姿が確認されるようになりました。
2齢…かな?

お母さんが世話を…しているのかな?

壁に張り付いている幼虫も居ます。
この幼虫たちですが…とんでもなくアグレッシブです。
首(?)をやたらめったら動かします。(ぐるんぐるんと回します。)
他のくろがねありんこの幼虫たちもそりゃあ確かにゆったり動いているんですけども、そんなものとは比べ物にならないほど激しく早く動いているんですよ…
これがアメイロケアリの幼虫の特徴なのでしょうか…?


ただやはり疑念はあります。
後続の卵が見当たらない気がするのです。
アメイロケアリに卵を確認してから少し重点的に世話をしているので餌不足・栄養不足と言うことは無いはずなのですが…
やっぱりトビイロケアリのワーカーが産卵した無精卵(雄アリ)なのでしょうか…
いやだなぁ…


なんにせよ世話を続けるしかありませんね。

新しい今年のアメイロケアリ導入しようとしましたが…
存命の時の姿…

これはアメイロケアリ?

触角が横柄でないですものね?

見事に失敗しました。
軒先で落翅したアメイロケアリ姫を見つけたんですが…
ワーカーと1対1にしても捕まえようともしないで、逃げ回ってばかり…もうどこかで別コロニーのワーカーを捕まえていたのでしょうか…
隔離していたところ、湿気保持用に入れていたペットボトルキャップの僅かな水で溺れて死んでいました…なぜ?
やはり寄生種は一筋縄ではいかない…という以前の凡ミスでした…

難しい…

終幕。

2015年6月21日日曜日

裏山探索(短時間)

裏山と言うか…
何度も言っているような気もしますが、我が家が山の中に建っているので、20~30m程度の距離にある、周りの山です。

あらかじめ分かっているクサアリの巣の確認と、地面をもう少し長く眺めてみよう、と思い立ちました。
少し湿り気味な気候なので、なにか姫蟻さんに会えないかなぁ…などというノープランで曖昧な希望も抱いておりました。
色々事情があって短時間でしたが。


まず会ったのがこの方。
つの出せ♪やり出せ♪あたま…は出っぱなしか…
なめくじさん。
なんで真っ先に気付いたのか…という理由がこれ。
約12~13センチほど
大きいなぁ。
最近のナメクジはやっぱり食ってるモノが違うんですかね?(そんなわけない)
家の周りや石下で見かけるモノとは種類が違いませね。
なんていう種類でしょうか?

次、崩れた木材小屋の屋根の上で…
お化粧中をパチリ
うーぬ…なんだこれわ…
クロヤマアリ系なのは間違いないです。
ハヤシクロヤマアリかクロヤマアリか…金色に見えるんですけどねぇ…我が家前のクロヤマアリさんより一回り大きい気がするし…
ハヤシクロヤマアリさんということにしよう、うん。

さらに同じ場所で
お?
 シリアゲアリさんシルエット発見。
私に睨まれたせいかピタッと動きを止めてくれました。
えーとこれは…
トゲ(針)がしゃきーん!
テラニシシリアゲアリさんかな?
ハリブトシリアゲアリさんはもっと針が太短かった…と思います。
このコ一匹しかいませんでした。



この後、山の中に入り、地面(落葉)をじーっと眺めては居たのですが…
ムネアカオオアリ
ミカドオオアリ
トビイロケアリ
クサアリモドキ(だと思う)
アメイロアリ
アシナガアリ(の仲間?)
ハヤシクロヤマアリ(だと思う)
こんなものでしょうか?
アシナガアリ…だと思うんですが

これは間違いなくハヤシクロヤマアリだ!…だ?
だって明らかに大きいんですもの(体感)

特筆して新しい出会いがあるわけでもなく…
巣口が見つけられないんですよね…

以前見つけたテラニシケアリさんのコロニーは…木を見失いました…
夏は植物が繁茂してしまって…もう一度探し直さなくては…


暑さが厳しくなる前に、もっと山の探索を進めたいものです。
もっといろんな種類の蟻がいてもいい気がするのですが…

やろうと思わなければいつまでたっても出来ない…とは分かっているのに出来ない…
ガッツですね。
終幕。

2015年6月19日金曜日

キイシリ&リュウキュウアメイロ食事風景。

今日も過ごしやすい日になりましたが
くろがねありんこ達の飛行日には全くの不向き。
しばらくこういう日は続きそうですが、なんとも残念なことです。

いや
逆にこれで爆発的に飛んでくれるでしょうか?

多少涼しげでも、山形ではエンマコオロギの幼虫(幼生?)がちょうど良い大きさに育ってきました。
くろがねありんこ達の希少な餌となっています。
農薬も除草剤も、我が家の管理する森林内・敷地内での採取だからあまり心配はしていませんが万が一ということがある…という心配はしても始まりません。

キイロシリアゲアリ【金剛】

後続の幼虫が居ないかと思っていたらいつの間にか育ってました。
相変わらずコロニー規模は(飼い主の不世話が原因で)小さいのですが、後続は続々育っています。

みんなで囲んで

かじかじかじかじかじ
あくまでも私の観察の範囲でですが、キイロシリアゲアリはタンパク餌を与えても幼虫に直接与えることはしていません。
必ずこのようにワーカーが寄ってたかって分解するようです。
クサアリモドキ【海龍】コロニーのワーカー、もといトビイロケアリワーカーは幼虫の小さい大きいにかかわらず、結構ドカッとそのまま餌を幼虫の上に乗せているのですが…
これも種の違いなのでしょう…か?
メイプル+黒糖+乾燥赤虫。キイシリさんはお腹のボンレス化が分かりにくいですね。
写真では分かりずらいのですが。メイプル(+黒糖)の液の上には乾燥赤虫の粉末がまぶしてあります。
ワーカーの反応は多少鈍るのですが、粉末が水滴の表面にくっついていることで、表面張力が発生しない(のかな?)ので、溺れるワーカーはほとんどいません。
たまに餌場の天井を歩いていて蜜餌のど真ん中に落ちるおバカさんもいますが…


リュウキュウアメイロアリ【ツヴィリンク】


存外増えないワーカー数

結局リュウキュウアメイロアリは多雌なのか?
単雌がたまたま仲よくしているだけなのか…
分けなくては分けなくてはと思いつつも、あの小ささを見ているとやる気が…
こちらも集まって

(別の餌)かじかじ
リュウキュウアメイロアリは乾燥赤虫の粉末をよく食べてくれているので助かりますが、逆に幼虫に対してどういう給餌をしているのかはよく分かりません…
今日コオロギの足を与えたところ、カジカジしているようでした。
と言ってもこの程度のカジカジはトビイロケアリワーカーもしていました。
リュウキュウアメイロアリの本質はいかに?
ちうちう…お腹大丈夫か!?
メイプル(+黒糖)の与え方はキイロシリアゲアリと一緒、乾燥赤虫の粉末コーティング。(コーティングとか言っても滴の上から軽く振りかけているだけです。)
この処理をしないと小さいくろがねありんこですから、本当にすぐ溺れます。
ただ…自然死した個体をゴミとしてメイプルに捨てている可能性もありますので一概には言えないような気もするのですが…
栄養交換~
こんな…餌皿の縁、メイプルから2センチも離れていません。
餌を知らせる簡易なものではなく、長々と本格的な栄養交換でした。
もらっている側がよっぽど要領が悪いに違いない(そんなわけない)。


飼っている側の人間である私はせめて要領よく、くろがねありんこ達の世話をしなくてはいけませんね。
がんばろう。
終幕!