2015年3月29日日曜日

とびいろけあり

一旦寒くなったのかと思えば今度は気温10度超えの陽気。

最近の気候はどうもおかしい…と個人的には感じてしまいますが
気象学的にはあくまでもイレギュラーの範囲内なのかもしれません。
その辺は専門家ではないので分かりませんね。

飼育観察


○クロヤマアリE【エミール】女王陛下におそらく二齢幼虫が2匹、一齢幼虫が2匹。
驚きましたが、卵を確認してからの日数を考えれば当然ですよね…
エミール女王陛下は比較的低温に強い遺伝子系統なのでしょうか?
他の女王陛下の産卵状況、卵の状態には変化なし。

○キイロシリアゲアリ【金剛】に今年初蛹を確認。
産卵も再開してそろそろかと思っていましたが、ようやくです。
やはり少し気温が低いのか?
産卵再開に伴って女王陛下達のお腹もパンパンになってきました。

○クサアリモドキ【海龍】女王陛下
先日産卵を開始していましたが、昨日から産卵量が増えた様子。
卵塊を確認。
クサアリモドキの卵は幼虫と比べて真っ白なので良く見えます。

リュウキュウアメイロアリ

ふと、気付きました。
今更なんですが、気付きました。
あれ?アメイロアリって単雌じゃなかったっけ?
ネットが万能のように謳われる現代となっても、蟻のこととなるとそうはいきません。
が、可能な限り調べましたらばやはり「アメイロアリは単雌」との記述が

我が家のリュウキュウアメイロアリ「ツヴィリンク」コロニーは多雌、女王陛下が2杯。
AntRoom様より購入していたので、何も疑問を持たずアメイロアリは多雌なんだな、と受け入れていましたが…
あれ?
考えられること
①単純に「アメイロアリは単雌」であるが「リュウキュウアメイロアリは多雌である。」だった。
②「トビイロケアリ」のように単雌とされていても、多雌創生を行う種類である。【後に淘汰?】
③「クロヤマアリ」のように、地域によって単・多、コロニーの編成が違う。

う~…なんにせよ現状が平和なのでヨシとしますが、やはり女王陛下の分離は行った方がよさそうです。


本題 トビイロケアリ

平成26年度当初は朽木内から採取した無女王群を飼育していました。
単に女王の鹵獲を求めた結果、失敗しただけのことだったのですが…

後に灯火採集で鹵獲出来たアメイロケアリ、クサアリモドキ等の宿主として適宜活用することができました。(ほぼ全滅、失敗でしたが…)
しかしやはり無女王群では寄生種のホストとして不便が…

・寄生種への供与や寿命等でだんだんと数が減っていく。
・幼虫や繭も一ヵ月ほどで無くなって(成長しきって)しまう(当然ですが)

等々…女王アリが居ない状態のコロニーなのですから当然なのですが…
前置きが長くなりましたが、とすればやはり自前でトビイロケアリのコロニーが欲しい、というのが発起でした。


クロヤマアリ並みの乱獲を目指していたのですが…
7月15日~7月21日の間にわずか5杯だけしか捕獲できず、しかもそのうち1杯は産卵もしないまま冬に…
ちなみに無女王群は(以前も書きましたが)ある時から謎の大量死が始まり、僅かな生き残りは現在のクサアリモドキ【海龍】女王陛下と共に旧巣を脱出、寄生種のホストとしての能力は完全に失いました。

頭の中では大量のトビイロケアリ一年コロニーを作成して、今年アメイロケアリ(クサアリモドキ)の直接寄生を狙うつもりでした。
トビケの新女王陛下には少し申し訳ないですが、より自然条件に近い寄生ということで、アメケ女王陛下がトビケ女王陛下を殺すことを前提にしていました。

が、実際には

たった4杯のトビケ女王陛下…アメケ女王がトビケ女王を殺した後でワーカーにいびり殺されでもしたら目も当てられません。
トビケの供給源ナシ、寄生も失敗では後が続きません。
アメイロケアリ以外のクサアリ亜属、トビケ女王を即殺さないクサアリモドキや(ホストが違いますが)クロクサアリ等であれば1~2杯試してみてもいいかもしれませんが、ひとまず今年はこの4杯のコロニーを大事に育てていきたいと思います。
飼育状況

トビイロケアリEも今年になって産卵を開始したので健やかな成長を…うぬー…生まれてくるのが雄アリじゃないといいな…



というわけで現況。
トビイロケアリA,Bにおいて女王陛下がボンレスハム状態です。(C,Dは見た目変化なし)
トビイロケアリB

といっても産卵はしていないような…気はしますが、写真のとおり、不透明なケースの為、見えません。
水分補給の為、蓋を開けるのでその時に見てみましたが、見つけられませんでした。
しかし…逃げ惑う時もお腹を引きずりながらよちよち歩いている姿はなんとも愛らしく…ああ…寄生種の為に殺すのがためらわれます…(偽善者ですな)
やはりコロニーを育て上げ、ワーカーと繭のみを拝借する…か…


ボンレスハム状態は画像では何回も見ていましたが、いざ目の当たりにすると本当にはち切れるんじゃないかと不安になります(^_^;)
こういう驚きがあるから、やっぱり画面越しではなく、直接見てみたい、自分で体験してみたい、そんな風に思います。



今日は(も)長々と書きました。
締めの言葉も無しに、今日は終幕。

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