2015年3月1日日曜日

飼育ケース変遷 弐

現在までの飼育ケースの変遷 その弐

飼育ケースの変遷その弐です。

蟻室式蟻装置改

※蟻装置が現在全て使用中で、過去に撮ったカワラケ同居時の写真しかありませんが…

AntRoom様より蟻を購入した際、付いてきた飼育ケースです。(総配備数4)
石膏だけだと乾燥具合が分からない&蓋に給水口が無い為、蓋には穴を開け、メラミンスポンジを追加しました。
スタンダードに安定している感じがします。
観察するにもケースが非常にクリアで見やすいです。
水分補給の方法が確立できれば五つ星でしょうか。
ただし、姫蟻スタート時には少し広すぎる気がします。
クロナガアリやキイシゲ達は餌場をつけてもこの飼育ケース内にゴミ捨て場を作ってしまい、一時そこがカビて大変でした。
ですのでツヴィリンク(リュウキュウアメイロアリ)達は到着してすぐに後述の74式21型に移住してもらいました。
飼育くろがねありんこが増えてきたら輸入ではなく国産(自作)に切り替えていきたいものです。


74式蟻装置21型

 この21型が現在の蟻飼育の主力。
従来の74式に変わりチューブの内径を8mmに抑え(これでもなんとかクロオオアリの女王も通過できます。)
蟻室式と外殻はサイズが違うだけでおそらく同一です。(蟻室式の半分程度の大きさ)
内装は3分の1がメラミンスポンジ、残りの底面に石膏が敷いてあります。
あくまで水分保持はメラミンで、余剰水を石膏が吸収するようにと考えました。
蓋はメラミン上方に穴をあけており、この部分からスポイトを使って水を供給します。(給気口も兼ねてくれればと妄想)
姫蟻用には空間が狭く、メラミンを見れば水分状態も容易に分かる、と自己満足しております。
欠点としては

・11型に比べ原材料費が少しお高い(外殻が1個約80円程度)
 ↑性能を比べれば十分許容範囲ではあるのですが
・くろがねありんこ達は給水口から流れる空気を感じるのか、メラミンスポンジをかじって脱出路を作ってしまう。
 ↑クロヤマアリ以上の大きさの種類ならばワーカーも逃げはしないのですが、給水時にメラミンが水を吸いにくくなって困ります。



「かじり行為」ですが、セロハンテープで給水口を仮止めすれば少しは抑制できるのですが、ちゃんと仮止めしていてもなぜかトビイロケアリは給水口めがけて一直線に道を作ってしまいます。(そしてトビケサイズのくろがねありんこは女王陛下以外は逃げることが可能です。)
以下のようにメラミンをかじって脱出路を形成してしまうのです。
分かりにくいので赤線を引きました

僅かながら塞ぎきれていない為に空気が流れているのか、それとも何か別の要因か…
朽木等で生息する種には不向きなようですが、トビイロシワアリ、アメイロアリ等は順調に飼育できています。
万能にするには給水部の改良を思案中ですが…妙案は浮かびません。
石膏もメラミンも無しのものを「21丙型」として餌場として使用しています。
現在のクロヤマアリ飼育状況
設計ミスであべこべに繋がっている…のではなく、飼育用の「21甲型」として穴を設けていたモノを餌場の不足から急遽転用した為です。
当初から「21丙型」としたものは穴の方向が違います。
※「21甲型」…メラミン側から見て右穴
 「21丙型」…メラミン側から見て左穴 が本来の設計
 「21乙型」は両方にチューブがあり、拡張が可能です。




その弐はこんなところで終幕。








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