2015年3月29日日曜日

とびいろけあり

一旦寒くなったのかと思えば今度は気温10度超えの陽気。

最近の気候はどうもおかしい…と個人的には感じてしまいますが
気象学的にはあくまでもイレギュラーの範囲内なのかもしれません。
その辺は専門家ではないので分かりませんね。

飼育観察


○クロヤマアリE【エミール】女王陛下におそらく二齢幼虫が2匹、一齢幼虫が2匹。
驚きましたが、卵を確認してからの日数を考えれば当然ですよね…
エミール女王陛下は比較的低温に強い遺伝子系統なのでしょうか?
他の女王陛下の産卵状況、卵の状態には変化なし。

○キイロシリアゲアリ【金剛】に今年初蛹を確認。
産卵も再開してそろそろかと思っていましたが、ようやくです。
やはり少し気温が低いのか?
産卵再開に伴って女王陛下達のお腹もパンパンになってきました。

○クサアリモドキ【海龍】女王陛下
先日産卵を開始していましたが、昨日から産卵量が増えた様子。
卵塊を確認。
クサアリモドキの卵は幼虫と比べて真っ白なので良く見えます。

リュウキュウアメイロアリ

ふと、気付きました。
今更なんですが、気付きました。
あれ?アメイロアリって単雌じゃなかったっけ?
ネットが万能のように謳われる現代となっても、蟻のこととなるとそうはいきません。
が、可能な限り調べましたらばやはり「アメイロアリは単雌」との記述が

我が家のリュウキュウアメイロアリ「ツヴィリンク」コロニーは多雌、女王陛下が2杯。
AntRoom様より購入していたので、何も疑問を持たずアメイロアリは多雌なんだな、と受け入れていましたが…
あれ?
考えられること
①単純に「アメイロアリは単雌」であるが「リュウキュウアメイロアリは多雌である。」だった。
②「トビイロケアリ」のように単雌とされていても、多雌創生を行う種類である。【後に淘汰?】
③「クロヤマアリ」のように、地域によって単・多、コロニーの編成が違う。

う~…なんにせよ現状が平和なのでヨシとしますが、やはり女王陛下の分離は行った方がよさそうです。


本題 トビイロケアリ

平成26年度当初は朽木内から採取した無女王群を飼育していました。
単に女王の鹵獲を求めた結果、失敗しただけのことだったのですが…

後に灯火採集で鹵獲出来たアメイロケアリ、クサアリモドキ等の宿主として適宜活用することができました。(ほぼ全滅、失敗でしたが…)
しかしやはり無女王群では寄生種のホストとして不便が…

・寄生種への供与や寿命等でだんだんと数が減っていく。
・幼虫や繭も一ヵ月ほどで無くなって(成長しきって)しまう(当然ですが)

等々…女王アリが居ない状態のコロニーなのですから当然なのですが…
前置きが長くなりましたが、とすればやはり自前でトビイロケアリのコロニーが欲しい、というのが発起でした。


クロヤマアリ並みの乱獲を目指していたのですが…
7月15日~7月21日の間にわずか5杯だけしか捕獲できず、しかもそのうち1杯は産卵もしないまま冬に…
ちなみに無女王群は(以前も書きましたが)ある時から謎の大量死が始まり、僅かな生き残りは現在のクサアリモドキ【海龍】女王陛下と共に旧巣を脱出、寄生種のホストとしての能力は完全に失いました。

頭の中では大量のトビイロケアリ一年コロニーを作成して、今年アメイロケアリ(クサアリモドキ)の直接寄生を狙うつもりでした。
トビケの新女王陛下には少し申し訳ないですが、より自然条件に近い寄生ということで、アメケ女王陛下がトビケ女王陛下を殺すことを前提にしていました。

が、実際には

たった4杯のトビケ女王陛下…アメケ女王がトビケ女王を殺した後でワーカーにいびり殺されでもしたら目も当てられません。
トビケの供給源ナシ、寄生も失敗では後が続きません。
アメイロケアリ以外のクサアリ亜属、トビケ女王を即殺さないクサアリモドキや(ホストが違いますが)クロクサアリ等であれば1~2杯試してみてもいいかもしれませんが、ひとまず今年はこの4杯のコロニーを大事に育てていきたいと思います。
飼育状況

トビイロケアリEも今年になって産卵を開始したので健やかな成長を…うぬー…生まれてくるのが雄アリじゃないといいな…



というわけで現況。
トビイロケアリA,Bにおいて女王陛下がボンレスハム状態です。(C,Dは見た目変化なし)
トビイロケアリB

といっても産卵はしていないような…気はしますが、写真のとおり、不透明なケースの為、見えません。
水分補給の為、蓋を開けるのでその時に見てみましたが、見つけられませんでした。
しかし…逃げ惑う時もお腹を引きずりながらよちよち歩いている姿はなんとも愛らしく…ああ…寄生種の為に殺すのがためらわれます…(偽善者ですな)
やはりコロニーを育て上げ、ワーカーと繭のみを拝借する…か…


ボンレスハム状態は画像では何回も見ていましたが、いざ目の当たりにすると本当にはち切れるんじゃないかと不安になります(^_^;)
こういう驚きがあるから、やっぱり画面越しではなく、直接見てみたい、自分で体験してみたい、そんな風に思います。



今日は(も)長々と書きました。
締めの言葉も無しに、今日は終幕。

2015年3月24日火曜日

りゅうきゅうあめいろあり

一気に寒くなりました…
くろがねありんこ飼育ケースにも少し結露が…

室温も少し下がりまして、我が家の生き物たちは挙って動きが鈍りました。


リュウキュウアメイロアリ

AntRoom様より購入したリュウキュウアメイロアリ。
単体での販売だったのですが、ペアで同居している個体を頂けることとなりまして、女王陛下2杯の【ツヴィリンク】コロニーとして発展中です。
7月5日、我が家に到着。

沖縄在住のこのアメイロアリ、なぜ買ったのか…今となっては覚えていませんが…
とってもきれいな飴色です。
購入した際に、幼虫が10匹、ワーカーが25匹ほどすでに同居していました。
卵は見当たりませんでしたが…

購入から2週間後には卵塊を確認、おそらく購入後数日で産卵を開始していたモノと思われます。
7月23日には最初の幼虫が裸繭になり始めました。

冬に入る前にワーカーが100匹ほどになりました。
幼虫は数匹のみ…というコロニー状態で越冬開始。


ただ、以前にも書きましたが室温18度程度の我が家でも二月下旬には既に産卵を再開していました。
3月初頭ですでにこの卵の数
暖かい地方のくろがねありんこ達は、冬のある程度の低温の中でも活動しているのでしょうか?
この辺は何とも分かりません。
産卵して元気そうなのは良いのですが、どうも片方の女王陛下のお腹は小さいまま…
現在の状況、少し卵が増えました。そして上の女王陛下だけ、お腹がボンレス気味です。
下の女王陛下はお腹が小さいまま、上の女王陛下のお腹は膨れて所謂ボンレスハムに近づいています。
購入当初の写真を見る限り個体差は無かったように見えたのですが…
女王蟻の『淘汰』の前兆でなければ良いのですが…

キイロシリアゲアリのような多頭創生するくろがねありんこは、後に女王蟻が淘汰され、結局一匹になるという。
片やトビイロシワアリのように多頭女王制を維持し続ける種もあるそうで。

アメイロアリがどういうコロニー形成を辿るのか、残念ながらまだ調べられていないですが、今少しコロニーが成長したら女王陛下を分割すべきかと、迷っています。

山形県…と言うより本州では手に入らない貴重なくろがねありんこ。
大事に育てていきたいです。





春への歩みが少し弱まった今日、でもすぐそこまで来ている春に思いを巡らせつつ(いい加減春春しつこいかな…)、今日は終幕。

2015年3月22日日曜日

春への歩みを一歩一歩…

今日も小春日和、と言ったところでしょうか。
夜になって雨音が強くなってます。
雪ではなく雨であるところが、冬が終わりつつあることを感じさせます。


野外観察


外を散歩していてトビイロケアリのワーカーが出歩いているのを見かけました。
防火水槽の枕木に営巣しているコロニーです。
まだまだ積雪は1mはある状況、日向ぼっこでしょうか。

昆虫たちも少しずつ動き出しているようです。
蜘蛛(正確には昆虫じゃないですが)を見つけたので、〆てくろがねありんこ達にあげました。

飼育観察

○クロヤマアリ群
大きさを測ってみたところ、どの女王陛下も10mmくらい。
ハヤシクロヤマアリはクロヤマアリより一回り大きく12mm程度だそうなので、もうすべてクロヤマアリと言うことにしましょう。

○クサアリモドキ
いままで脚の太さ等からクサアリモドキとしてきましたが、今日腹柄節が確認できました。
逆V字に加えて前縁に角、クサアリモドキで間違いないようです。
デカクサの可能性については現在勉強中ということで…



○産卵ラッシュ
今日の観察でクロヤマアリH【デア・グロッセ】女王陛下に卵を確認。
クロヤマアリ達を含め、くろがねありんこ達の産卵が少しずつ始まっているようです。


トビイロシワアリTF1コロニー 産卵を確認
トビイロケアリE          産卵を確認
クサアリモドキ【海龍】      産卵を確認

昨年全く産卵しなかったトビイロケアリEにも卵を確認。
今年こそコロニーが立ち上がってくれるといいのですが…


今週からまた寒波?再来とか…
雪の予報マークも見えますが、寒さの襲来でくろがねありんこ達の調子が悪くならないよう祈りつつ、今日は終幕。

2015年3月19日木曜日

やはり親子の絆?

今日は少し肌寒い、小雨の日。
とは言え雪はどんどん減っております。
思えば三月の半ばを既に過ぎているのですから…最近本当に
『早く春にならないかな』
これしか考えておりません。


クサアリモドキ【海龍】近況

昨年骸の山を築き上げた中で、唯一の成功飼育例、クサアリモドキ【海龍】女王陛下。
アメイロケアリ女王も1杯、同居には成功しているのですが産卵しません。
産卵までこぎつけたのはこのクサアリモドキただ1杯ということになります…


【海龍】
200匹位のトビイロケアリワーカーと同居。
クサアリモドキのワーカーはおそらく10匹ほど。
相当数の幼虫と共に越冬中。


平置きの蟻室式蟻装置改に移住させ、見えやすくなったので気付いたのですが…
さて、この中にクサアリモドキは何匹?

見えますでしょうか?
トビイロケアリのワーカーの中、写真中央、【海龍】女王陛下の周りに、3匹のクサアリモドキが群れております。
もちろん離れた所にもクサモドワーカー達が点々といるのですが、ほとんどがトビイロケアリの中、女王陛下のお世話係は純クサアリモドキワーカーたちのみのようです。

いつ見てもクサモドワーカー達は、まとわりつくように女王陛下にくっついております。
そのせいで女王陛下は動きにくそうで一瞬「襲われているのか!?」と焦ります(^_^;)
でもあくまで「まとわりついて」いるだけで、咬まれたりはしていないようです。
よく見かける蟻ベッドの初期状態なのでしょうか?

このような状況、夢のある話をすれば『親子の絆』。
ただ、夢のない話…現実的に見れば、親子(と言うより血のつながりは必要なく、同種で、加えて生まれた直後に傍に居ればヨシ…という意味ではせいぜい産婆と赤ちゃんのような関係?)であれば体表の炭素なんちゃら…忘れたのでざっくり言い換えまして『匂い』が非常に近くなる。
一番若いワーカーはもちろん寄生したクサアリモドキのワーカー。若い個体は内勤、とりわけ若いワーカーが女王の世話をするのはごく自然。

こんなところなのでしょうか?
いえ、夢がないので『親子の絆は素晴らしい』。
こういうことにしておきましょう。



閑話休題


蛾をバラして幼虫に乗せてます。さて、クサアリモドキはどこだ?
部屋の中を季節外れで飛んでいた蛾を(〆た後)冗談半分で餌場に投げ入れたらあっという間に巣の中に引き込み…(タンパク餌への反応悪かったのになぁ…)
当然ながらリンプンだらけの巣の中…
しかしながら、綺麗にリンプンを取って幼虫に与えるのかぁ…と少し感心したり。
…春になったら掃除します…




クサアリモドキ【海龍】コロニー、今現在は小さな幼虫ばかりですが、これが春になれば一斉に(そんなに早くはないだろうけども)クサアリモドキになるかと思うとわくわくします。
ツヤツヤ、黒々、そんなクサアリモドキの群れを思い浮かべつつ、今日は終幕。

2015年3月18日水曜日

くろやまあり同定…挑戦

昨日今日と、春の陽気。
テレビでは四月中旬並み、上旬並み、との報道。
まさしく春。
雪が無い地方では、くろがねありんこ達の活動も始まっているんでしょうか?

ワタクシ在住、山形の地では1m近い積雪がいまだ健在です(T_T)
街中は目に見えて減りましたが、野山はまだまだといった感じ。

訃報

ムネボソアリ【ゴリアテ】女王陛下、お隠れになりました。
メイプルは与えてましたが、あんな小さな体で、単独での越冬はやはり厳しいということか…

そもそもワーカーが逃げるようなヘマをした自分が悪いのですが…
「同じ轍だけは二度と踏まない」
人生論です。
同じ過ちを二回繰り返すことのないように…黙祷


クロヤマアリ群同定

いい加減「クロヤマアリ群」のような曖昧な表記ではなく、クロヤマアリなのかハヤシクロヤマアリなのか、はっきりさせたい。
そんなこんなでクロヤマアリ群の同定を愚かにも企ててみました。

デジカメのスーパーマクロ、最大拡大で腹部を撮影。
フリッツ・ツヴァイ女王陛下のお腹

『日本産アリ類画像データベース』によれば
ハヤシクロヤマアリは腹部がビロードのような光沢が見られ、灰色であるクロヤマアリとの判別は容易である、といったようなことが書いてある…容易ではない(泣)
⇒写真だけを見る限り、クロヤマアリもハヤシクロヤマアリもシルバーに光っているようにしか見えない。
 太陽光で金色に輝く…といった表現もどこかで見かけたのですが、どうにもわからない。単に鹵獲している種類が一種類という可能性もあるのですが…

では次だ!
ハヤシクロヤマアリは腹部第二節に立毛(剛毛)がほとんどない点で判別は容易である(クロヤマアリは複数の剛毛を持つ)、とある…容易ではない(泣)
まずその腹部第二節がよく見えません。
12倍ルーペでくろがねありんこに穴が開いてもおかしくないほど注目して見るんですが…
立毛が『無い』のか『見えない』のかがわからず、どうにももどかしい…
これでもよく撮れている方なんです…ゼノビア女王陛下
というわけで今回のデジカメ作戦…も失敗です…
ケース越しだからでしょうか?
どうも焦点が合っていないようにボヤけて、毛の有無が判然としません。
変わってグスタフ女王陛下、腹部第二節に剛毛がうっすら見え…ます?

同じくグスタフ女王陛下「なにお尻ばっかり撮ってるのよ!この変態!」

ええぇぇ…?
うーぬ…ひとまずこのまま『クロヤマアリ群』とします。
自分の目が悪いのでしょうか?
ハヤシクロヤマアリの方が頭部等ほっそりしている、というのも、ネット上の画像をいくら見比べてもどうもしっくりきません。
コロニーとして成熟していけば、判然とするのでしょうか?

F_Z【フリッツ・ツヴァイ】、G【グスタフ】、Z【ゼノビア】女王陛下には立毛が見える気がします。
これら3杯は仮にクロヤマアリとします。


プチ

ブルーノ女王陛下、やはり産卵していました(^^)
ブルーノ女王陛下左、平行にならんだワーカーの口に
写真を拡大してみて気付きました。
新しく生んだのか、それともワーカーが持ち歩いていて気付かなかったのか。
現在は1個乃至2個です。



一年目、不世話に終わったくろがねありんこたちの躍進を願い、今日は終幕。

2015年3月15日日曜日

餌場作成


今日もいい天気です。
部屋の一斉掃除しました。

くろがねありんこ達には、振動やら騒音やらはた迷惑だったでしょうが(^_^;)

クロヤマアリB【ブルーノ】女王陛下に、昨日夜、卵を確認しましたが、今日になって確認してみるとどこにも見当たりませんでした…
掃除の騒音からくるストレスで食べてしまったのでしょうか…
それとも見間違い?


餌場新調~74式餌場12型~


クロヤマアリの餌場を新調しました。
74式餌場12型×8個

以前の74式蟻装置21型シリーズは優秀ですが、餌場間のチューブが短すぎるせいか、蓋の開閉だけでくろがねありんこ達が大騒ぎしていました。
というわけで、74式餌場を作成、追加。

プリンカップの底が少し高い為、こんな感じで8mmと6mmのチューブを使い、段差を解消。
チューブの密着性が高いので、接着剤は不要です。
実際はもう少し餌場側のチューブを長くしました。
カップの底ぎりぎりに穴を開けるので、メラミンでの高さ調整は不要です。

この餌場に交換してからは、空気の出入りが減ったのか、クロヤマアリ達は餌場のフタを開け閉めしても騒がなくなりました。
これでまた少し、ストレスが減ってくれればと思います。
正直スペース的には無駄が多いカモ…

餌場の新調なったクロヤマアリ群の写真を載せて、今日は終幕。


2015年3月14日土曜日

寒気去って

休日に入りまして、今日は晴天。
車の中だと暑いくらいの陽気でございました。

とは言え外はまだまだ寒い…でもこれでまた春への歩みが始まった気がします。


春一番、もっとも早い飛行はクロナガアリでしょうか
ちなみに、我が家の周辺ではクロナガアリを見たことがありません。
姫蟻の飛行も遭遇したことが無く…気付いてないだけなのか、もともとこの地域にはいないのか…
昨年はAntRoom様より購入しましたが、今年はできれば自力で捕獲してみたいものです。


日差しが暖かいと我が家の暖房も効率が上がるのか、2度ほど室温も上がります。
マダガスカルコックローチ達も今日からまた繁殖活動を再開したようで、やはりほんの1~2度の差がマダゴキ達に影響を与えていたようです。
くろがねありんこ達も、少し活発になりました。
生物を飼育する上で、微妙な差異が大きな影響を与えることがあるものだとまたひとつ勉強になりました。


ハニーワーム購入

※ちょっと閲覧注意?※
つい昨日、活き餌ファクトリー様よりハニーワームを購入しました。
家のにゃんこたちも興味津々です。

先週の暖かい日が続いたころ、キイロシリアゲアリ、リュウキュウアメイロアリ、クサアリモドキ(トビイロケアリ)等々(あ、トビイロシワアリ忘れてた)、幼虫持ちコロニーの活動が活発になり始め、そろそろ動物性たんぱく質の補給を…と思ったのです…が

・昆虫ゼリー(高タンパク!)⇒食いつきが悪い(添加物が臭いのかな…)orz
・乾燥赤虫(粉末)⇒反応が良いのがリュウキュウアメイロアリのみ(わかっちゃいたけど)orz
・カツオ節(粉末をメイプルに)⇒くろがねありんこ達総シカト(海の幸はお嫌いかい?)orz
・ワラジムシ⇒食いつきいいけど…殻ばかりで喰うところが少ない気が…&トビケには無視されるorz
・デュビア・マダゴキ⇒最適(大きさ)個体がまだいないorz
・野外採取の昆虫…なんて居ない…そして春はまだ遠い…

そんなこんなで手持ちの動物質餌達が全滅した中で、以前食いつきが良く、また春からの成長にガッツを付ける為、高栄養の餌「ハニーワーム」の購入を決めました。
正直…高いです。
そもそも爬虫類用の餌ですし、たかが蟻にそんなものを…と言われてもまぁ仕方ないですが(-_-;)


無選別50匹+LLサイズ40匹を注文、オマケでMサイズ15匹が付いてきました。
以前は冷凍蛹を頂きましたし、活き餌ファクトリー様にはいつも素敵なオマケを付けてもらえます。

まさに『ぶりっぷり』のワーム達(LLサイズ)
他のサイトでハニーワームの画像を見ますが、それと比較してもあきらかに『ぷりっぷり』度が違います。
無選別ワームは餌用に、LLサイズワームはまた性懲りもなく(←おい)自己繁殖に用いようかと思ってます。

とは言え…見事に育てられ過ぎていて、我が家のくろがねありんこのコロニー規模では無選別の最小個体でも少し大きすぎました(^_^;)


寒波でくろがねありんこ達の食欲も少し減退気味でしたが、今日の晴天で少し食欲が戻ったようです。
クサアリモドキ【海龍】(トビケ)コロニーも与えてから二日間、何の反応も示しませんでしたが、今日になって飼育ケースの中に引っ張り込んでました。
チューチュー吸っている…のでしょうか?

74式21型が餌解体&ゴミ捨て場、蟻室式改が育児室のようです。
うーん…引っ張り込んで食欲旺盛なのは良いのですが…
これ、ちゃんと食べきるのか…
残されたら栄養豊富なだけ、カビがすごいことになりそうですね…
うう…


食事中なので顔が少しブレ気味
ぷりぷりワームはあらゆる動物に大好評。
おすそ分けを楽しむジャンガリアンの写真を載せて、今日は終幕。

2015年3月12日木曜日

くろながあり

本当に寒い…マダガスカルコックローチがまた死にました。
寒さは関係ないのかもしれませんが、くろがねありんこたちの動きは本当に鈍くなりました。


クロナガアリ

植物の種子のみを食べる珍しいくろがねありんこ
…ですが正直自分の中で黒歴史です…
余り思い出したくありません…

2コロニーあったのですが、片方は乾燥させて全滅させてしまい、もう片方は給水口からワーカーが大脱走して女王陛下のみに…

うう…あまりにも管理が雑…ということですね…
二度とこんなバカは繰り返すまいと、心に誓う次第です…

現在餌場の不足から74式21甲型二個で飼育中。

生き残りの僅かなクロナガアリ達は新居に引っ越しています。
ところで…写真の右が乾燥している蟻装置、左が湿らせている蟻装置なのですが…
クロナガアリは乾燥している方が好みなのでしょうか?

餌はカナリアンシード。
過保護なので皮を剥いて与えてます。



殺してしまったクロナガアリ達に、同じ轍は踏まぬ誓いを立てて、今日は終幕。

2015年3月11日水曜日

とびいろしわあり


冬は本当につまらないものです。
くろがねありんこ達にも何も動きがありません。

とは言え、つい先日は大分暖かくなってきて春近し…かと思えば全国的に寒波が再襲来。
山形県もようやく消え始めていた残雪に、新しい雪が降り積もっています。


クロヤマアリ、キイロシリアゲアリで産卵が始まっていましたが、なんだかこの寒波でまた鈍くなったような…(ちなみに我が家、高断熱高気密・全館暖房…といっても常温18度程度ですので、くろがねありんこ達が元気に繁殖するまでは至りません。)
マダガスカルコックローチも二匹死んでしまいましたが、この寒さのせいでしょうか?

などと言う中で

リュウキュウアメイロアリ【ツヴィリンク】達はだんだん産卵数が増えているような…
沖縄県在住の種のはずですが…ある程度低温域でも活動が活発な?様です。


トビイロシワアリ

日本の最普通種…と何かに書いてあった気がしますが、気にして見ないと意外と気づかない大きさではあります。

現在3コロニーを飼育しています。
自然界のコロニーを採取したモノが1、新女王から開始したモノが2。

TF1 2014.8.4 捕獲から約半月後

『TF1」の女王陛下3杯のコロニーは、雨上がりに我が家の畑を見回っていて見つけました。
『へ~こんな近くにトビイロシワアリのコロニーがあったんだ…』と巣口を覗き込むと女王陛下が顔を出していました。
(以前も書きましたが)畑が浸水して避難してきたのでしょうか?
スコップで掘り返してみると、地表面に3杯、スコップ一刺し分の深さのところにもう1杯の女王様が。
前はワーカー20匹と書いていますが、後で数えなおして30匹ほどのワーカーを確認しました。

捕獲2日後、女王陛下が1杯、お亡くなりになりましたが…
捕獲から4日後、7月17日に産卵を確認。
産卵確認から11日後、8月2日に幼虫を確認したと記録にはありますが、8月4日(上)の写真を見る限り、それよりずっと前に孵ってはいそうです。


非常に良く増えます。コロニーを捕獲出来たからというのが大きいのかもしれませんが…

・お気に入りの餌には土なりゴミなり、兎に角かぶせて隠そうとします。(餌場の掃除が楽でいい)
・ちょっとの振動、餌場のフタの開け閉めで、天地がひっくり返ったかのような大騒ぎ。他のくろがねありんこに比べても敏感な気がする。
・餌の好き嫌いは激しい…気がする。クチキバエ、昆虫ゼリー、バッタ、乾燥赤虫、カツオブシ、全く見向きもしません。ゴミもかぶせません。メイプルに混ぜんじゃねぇよと怒られてしまいます(妄想)。その割に良く増えているので、しぶしぶ摂取はしているのかな?
・幼虫はチューブのなかに集めるかメラミンスポンジの壁に貼り付けて?いる。貼り付けているのか幼虫が自ら張り付いているのは不明だが、兎に角垂直な壁に幼虫たちが張り付いている。

現状はこんな感じ
くろがねありんこ総覧に載せた数は本当にテキトーですね…
ワーカー60以上はいるように見えます。
チューブ派一党
メラミン派とチューブ派がいるようで、チューブ派のせいで新しい蟻装置が接続できずにいます…
メラミン派一党。女王陛下は行ったり来たりしてるようです。
しかし本当に幼虫たちはどうやって絶壁に居られるのでしょうか…
もちろん完璧な垂直ではないのですが、不思議です。


他の2コロニー

TF2は灯火巡りの最中に4杯のトビイロシワアリ姫を見つけ、多雌ならばと同じケース内でしいくしてみました…が
悲しい結果になりました。
殺しに殺しあい、1杯の女王陛下を残してワーカーも幼虫も居なくなってしまいました…
残り1杯、幸運なのか残忍なのか分かりませんが、女王陛下ただ一人で越冬中です。

Aコロニーは8月20日に灯火で姫を捕獲。
彼女しか捕獲できなかったのとそのころ既にTF2が破滅に向かっていた苦い経験から単独での飼育を決めました。
一ヵ月以上産卵しなかったので、未交尾個体だったのか、もしくは単独でのコロニー創設はしないのかと諦めたころ、産卵しました。
ワーカー3匹の小世帯ではあるものの、4匹(それ以上かも?)の幼虫と数個の卵と一緒に越冬中です。
ピンボケ…

うう…ピンボケ…


小さいながらも順調?なトビイロシワアリAコロニーの写真で、今日は終幕。

2015年3月9日月曜日

きいろしりあげあり

本日はキイロシリアゲアリ『金剛』女王陛下達について


6月14日にAntRoom様より購入、到着。
くろがねありんこ飼育に目覚め、一刻も早くくろがねありんこを育てたかった…のですが
その時期季節は5月も後半。
オオアリ系の飛行は既に終わり、クロヤマ系の飛行には少し早い。
灯火にも姫様はいませんでした。

そんなせっかちな気持から一番安かったキイロシリアゲアリをクロナガアリと共に購入しました。

3杯の姫で1セットとのことでしたが、開封してみると4杯の姫がおりました。

既に卵を抱いていましたが、孵化するまでかなり時間を要しました。
単に小さいからか、4杯も姫様が居るせいか多くの卵があるせいで埋もれていたのか。
幼虫を確認したのが3週間後。

そこから一週間程度で裸繭を確認したので、やはり幼虫の視認が遅れていたのでしょう。
そこからさらに一週間強で長女が誕生。
長女が生まれてからは数が一気に増えました。

小さな羽虫等を入れるとシリアゲアリ独特の攻撃態勢が見れます…が基本小さいせいか戦いはあまり挑まないようです。



飼育開始から約3カ月後、9月16日時点。

幼虫も増え、女王陛下のお腹もパンパンです

この状態のまま、冬に突入。
現在はぷりぷりの幼虫多数と共に越冬中です。

キイロシリアゲアリはコロニーが成長すると最後は女王1杯になるまで淘汰されてしまうのだとか。
その前に分けるべきか、このまま成り行きを見守るべきか…
悩ましいところです。




話は変わりますが、キイロシリアゲアリは本当にきれいなアリだと思います。
なかなか記事としては書けませんが要所要所で写真だけは載せてきました。
「くろがねありんこ」のタイトルからはずれますが、この色合い、艶、お気に入りです。




そんなキイロシリアゲアリの現在の写真を載せて、今日は終幕。

3月6日 飼育ケース作成②

十五試蟻装置が遂に完成しました!!
…いえ、じつはまだ完成はしてないのですが…


75式複蟻装置11型


75式『単』蟻装置とは違い、当初からある程度成熟したコロニーの飼育を目的とした75式『複』蟻装置。
百均のクリアケースを使った型抜きで製作(製作時と使用時ではケースのかぶせ方が逆になる)。
型枠俯瞰図

横から。巣の深さは写真のとおりとなる。

ネットでよく見かける蟻飼育ケースの作成方式とは表裏が逆の上、巣は掘るのではなく型を使って抜く点が大きく違う。
…等々くわしくはまた後日(気が向けば)。

背面はむき出しの状態の為、ここからカビが発生しないかが心配だが、水分補給はここから楽に行えそうだと夢想している。
はたしてどうだろうか?


型抜きの為に剥離剤(石鹸)を用いている為、「洗い」の作業を念入りに行う。
型抜き直後にも一通り洗ったのではあるが、念には念を入れる。
ひとまず1週間は乾燥させ、その後、数回に分けて徹底的に洗う。

ここまですると掘った方が早い気もするが、モノは試し、ひとまず今回作成した3個を飼育に使えるようにしたい。
「洗い」の作業が終われば、側面に接続兼脱落防止用チューブを差し込む為の穴を開けて完成だ。
近くで見ると

意外と荒い

今日は最期にキイロシリアゲアリ「金剛」女王陛下群の写真を載せて終幕。
春よ来い、早く来い。
本当に、きれいだと思う。


2015年3月8日日曜日

3月6日 飼育ケース作成①

日に日に暖かく…なった気はそんなにしませんが
天気は雨の頻度が格段に多くなり、積雪も目に見えて消えてきました。

春近し

新年度のくろがねありんこ飼育に向け、この土日は飼育ケース、新式蟻装置の作成を行いました。
auのINFOBAR A01と大きさを比較



74式蟻装置32型


31型からの変更点は

壱.石膏埋め込み式の給水用チューブを、フタを貫通して設置。
弐.底面(内)にメラミンスポンジ設置。
参.餌場接続用のチューブを6mmにグレードダウン。


以上3点。
プリンカップにメラミンを設置した餌場(改名『74式餌場11型』)と併用して使用予定。
32型は以前も述べたとおり、観察のしやすさを捨てた。
これでも一番内部が見やすいタッパーを選んではいるのだが、いかんせんこれが限界だ。
タッパーが1個25円、チューブ単価が1m70円としてもせいぜい10センチ程度しか使わないので実質7円、石膏も32型1個で20円程度分しか使用しない。
他メラミンやチューブの栓用に作成する4~6mmチューブと接着剤等あるが、単純に考えて製作費は60円程度。
(工作用の電動ドリル等の経費は無視)
50円玉1枚分、とはいかなかったが、兎に角安価かつ製作が容易なのが74式32型の強み。
大型種は後述の75式単11形に譲り、中~小型種にターゲットを絞ってチューブの径は小さくした。


75式単蟻装置11甲型、11乙型

11甲型

11乙型
74式32型の構造を引き継いだ75式単蟻装置11型の甲、乙。
「単」は姫蟻、コロニー創設の飼育を目的としていることを示す。
74式32型の角型から円形になり、内容積がさらに減少。
使用する石膏が減り、狭い分だけ、くろがねありんこ達も安心できるのではないだろうか?

11甲型は土中営巣種を想定。
11乙型は接続拡大用だった74式21乙型とは性格が違い、枯木や竹内に営巣する種を想定。
11甲型に一本加えたチューブに、さらに個体の大きさに合わせたチューブを接続する構想。
中央のタッパーは単に水分保持の場になる。
場所の選択に幅を持たせればと考えて作成したが、実際どの程度効果があるか…


75式単蟻装置21型


構造、構想共に上記の蟻装置と変わりない。
ただ視認性、観察のし易さは格段にこちらが上だ。
ただし外殻のケース単価が1個50円と高い、とは言え個の透明度、サイズの最適さはそれを補って有り余るものはある。
原材料のままだと蓋が緩く、不安があったが、給水用のチューブが蓋を固定する役目も果たし、密閉度は十分だ。
給水時の水分の均等な拡散を考えて中央に給水チューブを設置したが、飼育を行ってみて変更する必要はありそうだ。





といったところで本日第一弾は終幕。
つづく。

2015年3月3日火曜日

むねぼそあり

飼育種について全く書いてなかったので今日から少しづつ書いていければ…


今日はムネボソアリについて

捕獲日は平成26年の6月24日。
夕刻にアスファルトの上で発見しました。
このサイズの姫アリ様を見つけられたとは、いまでも不思議です。
内径8mmチューブ内に入ってこの大きさ…小さい…

捕獲してから3日で産卵を開始
黄色で綺麗な卵

7月17日には孵化し、順調に働きありんこも5~6匹に増えました。
卵や幼虫なしの状態で冬に突入したのですが…

思い出したくもありません…
水を足した際、給水用の穴をセロハンテープで塞ぎ忘れ、わずか1日、翌日気付いた時にはワーカーが1匹残らず脱走していました…
女王陛下は残っていたのですが、女王を置いてトンズラするのかよ…オイ!?
…と、本気で思っているわけではありませんが…

わずかな望みをかけて数日穴を塞がずいましたが、1匹も戻ってきませんでした。
くろがねありんこの帰巣本能も本当、アテにならないものです…


そんなことで今現在、2年目だというのにゴリアテ女王陛下、たった1匹で越冬中です。


そんな女王陛下の写真を載せて、今日は終幕。


2015年3月1日日曜日

飼育ケース変遷 参

現在までの飼育ケースの変遷 その参


飼育ケースの変遷 その参です。


74式蟻装置31型


21型での欠点、トビケ類による給水口からの逃亡防止の機能を兼ね備えることが大前提。
アメイロケアリやクロクサアリ飼育の為に、多くのトビイロケアリを飼育したいと思い、製作の簡易化及び安価であることを目指した「トビイロケアリ飼育用」蟻装置です。
100均の4個1組の小型タッパーを使用(観察のし易さは捨てました。)
極力多くの石膏を入れ(乾燥を遅らせる為)、上部に入口(内径8mmチューブ)を設置。
…と言いつつ、給水口からの逃亡防止を意識しすぎて給水口をつけ忘れたという問題作。
石膏しか中に入れておらず、容器も不透明の為、乾燥具合がまるで解りません。
水分補給はタッパーのフタを開けて行っています。
トビイロケアリ達は平面的にしか逃げ回らないので助かっていますが、数が増えてもこの方法が続けられるのか…
ただし密閉性が高いせいかほとんど乾燥はせず、2ヶ月程度は持つようです。