2015年7月22日水曜日

クサアリモドキを同定

女王蟻であれば、一目見れば判別できる(?)素敵(?)なクサアリ亜属『クサアリモドキ』。
今週の日曜日にクサアリモドキの大飛行日があり、4杯の姫を捕まえたのは書きましたが、それらの姫をトビイロケアリD女王陛下のコロニーに投入してみました。
この中に3杯のクサアリモドキ姫がいます。
残念ながら1杯の姫は潜入前に死亡しましたが、結果3杯の姫がトビイロケアリのコロニーの侵入には成功しました。
クサアリモドキの女王蟻同士はケンカしてしまって多雌は到底無理なそうですが、気まぐれを起こすかもしれません。
駄目でもともと、まずは観察してみましょう。


さて
そんなクサアリモドキ姫の見分け方は?
写真だと(私は)どうも分かりにくいのですが、他のクサアリ亜属の姫に比べ、脚が格段に太いです。
体格も良くがっしりしています。
…と、なにも知らない時に『○○と比べて~』『体格が良い』などと書きならべられても比較対象を知らないのではお話になりません。
もっとなにか分かりやすいモノはないのか…というと横から見たときの腹柄節の形が挙げられます。
先端が尖り(逆V字)前縁に角があります。
この腹柄節の形はクサアリモドキだけですので、これさえわかれば同定も簡単なのですが…

前縁に角…あるか…な?
写真の撮り方、角度によっては微妙に写ることがあります。

V字であれば残りの選択肢は『モリシタケアリ』か『フシボソクサアリ』
モリシタケアリ女王陛下は直接見たことがないのですが随分と華奢な印象、フシボソクサアリ女王陛下も一回り小さいうえにこちらも華奢な感じですので間違えはしないと思いますが…

モリシタケアリは立毛がほぼありません。触角も伏毛で覆われてます。(確か)胸部に立毛がほとんどない点は少しクサアリモドキと似ています。
フシボソクサアリは体全体に多くの立毛があります。触角の立毛はクサアリモドキと共通です。

と言う訳で
腹柄節が逆V字のように見えて、前縁の角に自信が持てない場合は
まず胸部を見て、立毛が多く見られるようならば『フシボソクサアリ』。
立毛がないのならば、触角を見る。
胸部に立毛がほとんど無かったのに、触角に立毛があるようであれば…

これはクサアリモドキということです。
終幕。

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