2015年4月29日水曜日

ハヤシクロヤマアリ引越し

全国的な「猛暑」、もはや猛暑です。
まだ4月だというのに気温28度とはこれいかに?

そろそろクロオオアリの初飛行が差し迫っているというのに、この気温で何かが狂ってしまわないか不安です。


本日の野外観察~クロヤマ引越し?~

カメラを忘れて家を出てしまったのですが…

4月12日に掲載した「クロヤマアリ」とした自宅裏のくろがねありんこ。
よくよく見ますとどうやら「ハヤシクロヤマアリ」のようです。
自宅前のクロヤマアリ達に比べ、色合いが金色っぽく、サイズも一回り大きい様子。
自宅裏はすぐ林ですのでクロヤマとハヤシクロヤマが混在しやすいのでしょうか?
前回撮った写真…ピンボケ…

前置きはさておき
今日はこのハヤシクロヤマアリさん達が「引越し」をしていました(?)
先日から巣口での動きが鈍いなとは思っていたのですが…
観察していると、ワーカーがワーカーを運んでいるではないですか!
様々な方の観察で、飼育環境下での引っ越し時にこのような行動があることは知っていましたが…ハヤシクロヤマアリは引越しするくろがねありんこだった…のか?
行列を作るわけでもなく、てんでバラバラに、ただ方向だけは一定の方角に…ワーカーがワーカーを運んでいるのです。
蛹も幼虫も卵も無し、ワーカーだけです。

うーぬ?
まさかサムライアリの奴隷狩り?(にしては統一性がないな…)
と思いつつ、試しに一組捕まえてみましたが…
やっぱり運んでいるのも運ばれているのもクロヤマさん。
どう見てもサムライアリ特有の鎌状の顎が見受けられません。

やはりこの行動は「ハヤシクロヤマアリの引越し」、それも最終段階ということでしょうか?

件のハヤシクロヤマアリの巣口から約50cmの位置にトビイロシワアリの巣口が、さらに約1m程度の距離にトビイロケアリが大量にいました…が、特に争っているわけでもなく。
ただ、トビイロケアリは今まで見なかったのに今更地表面に多く出てきているのは少し不自然です。
どこかでハヤシクロヤマアリとトビイロケアリの巣が繋がってしまったりしたのでしょうか?
とするとケアリより神経質なクロヤマアリの方が逃げ出すのもなんとなく道理が通るような…?

うん。
まったくわかりません。(勉強不足…)



少し足元に目を落とすと、不思議な世界がいっぱいです。
急な気温の上昇に辟易しつつも、楽しい季節の到来に胸を高鳴らせつつ、今日は終幕。

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