2015年4月30日木曜日

この世に要らない虫!【閑話休題】


自然界にとって一番要らないのは「人間」という存在でしょうが、それはまずさておき。

くろがねありんこの話題もさておき。
個人的にどうしても存在を許せない昆虫が三種類いる(とてつもなく突発的に思いついたモノなのですが)。

○ひとつ
【蚊】(またはそれに類似する吸血性の羽虫(ブヨとか))
ぷーんぷーんぷーん………プーン…プーン(イラッ)
なんで血を吸うんですか。
産卵のため?知ってますよ!
血を吸うにしてもなんでわざわざ痒くして去っていくのか…酷い場合は病原菌を移して(主に赤道付近?)いくまさに死神的存在。
痒くならないのなら、病気を移さないのなら、蚊に吸われる程度の量の血、喜んで差し上げるのですが。
さ・ら・に
これからの季節…夜中のモスキート音…見えざる蚊に相当なストレスが…
このストレスで日本人の多くが寿命を削られているのは間違い無い…!

⇒でも、くろがねありんこの餌としては最適だよね。
 え…うーぬ…確かにそれはそうだけど…

○ふたつ
【カメムシ】
臭い臭い臭い臭いくちいくちいくちい
洗濯物にもぐりこみ、布団の中にもぐりこみ、ふと置いておいた飲料の中に落ち、凄まじい臭いと不快感を振りまく存在はどう考えてもいらない。
街中に住んでる人でも軽く『いやだな』くらいは感じるのでしょうが、山間部に住んでいる自分達のような人間は『憎しみ』のレベルがまるで違います。
排せつ物でそこら中汚すし、本当に絶滅してほしい。

⇒でもカメムシを食べてる国もあるってさ。加熱すると臭いが無くなるらしいよ。
 そういう問題じゃないよ!!!


○みっつ
【マイマイガ】
毛虫けむしケムシ
大量の毛虫には辟易します。
何がイヤかと言いますと、植木のコナラ、ブナの新芽の食害がひどいんです。
家の中にしまっておくには鉢の数がちと多い…というわけで暇があれば見てやって捻り潰しているわけですが、やはり少しずつ葉は欠けていきます…はぁ…
こんだけたくさんいるんだからくろがねありんこの餌になるんじゃないかと思ったんですが…ゴミ扱い…どんだけ役に立たないんだ…
早く大発生終わらないかな…

⇒あと2~3年の我慢だよ。
 我慢するの苦手。


苦情を書き残して、今日は終幕。

2015年4月29日水曜日

ハヤシクロヤマアリ引越し

全国的な「猛暑」、もはや猛暑です。
まだ4月だというのに気温28度とはこれいかに?

そろそろクロオオアリの初飛行が差し迫っているというのに、この気温で何かが狂ってしまわないか不安です。


本日の野外観察~クロヤマ引越し?~

カメラを忘れて家を出てしまったのですが…

4月12日に掲載した「クロヤマアリ」とした自宅裏のくろがねありんこ。
よくよく見ますとどうやら「ハヤシクロヤマアリ」のようです。
自宅前のクロヤマアリ達に比べ、色合いが金色っぽく、サイズも一回り大きい様子。
自宅裏はすぐ林ですのでクロヤマとハヤシクロヤマが混在しやすいのでしょうか?
前回撮った写真…ピンボケ…

前置きはさておき
今日はこのハヤシクロヤマアリさん達が「引越し」をしていました(?)
先日から巣口での動きが鈍いなとは思っていたのですが…
観察していると、ワーカーがワーカーを運んでいるではないですか!
様々な方の観察で、飼育環境下での引っ越し時にこのような行動があることは知っていましたが…ハヤシクロヤマアリは引越しするくろがねありんこだった…のか?
行列を作るわけでもなく、てんでバラバラに、ただ方向だけは一定の方角に…ワーカーがワーカーを運んでいるのです。
蛹も幼虫も卵も無し、ワーカーだけです。

うーぬ?
まさかサムライアリの奴隷狩り?(にしては統一性がないな…)
と思いつつ、試しに一組捕まえてみましたが…
やっぱり運んでいるのも運ばれているのもクロヤマさん。
どう見てもサムライアリ特有の鎌状の顎が見受けられません。

やはりこの行動は「ハヤシクロヤマアリの引越し」、それも最終段階ということでしょうか?

件のハヤシクロヤマアリの巣口から約50cmの位置にトビイロシワアリの巣口が、さらに約1m程度の距離にトビイロケアリが大量にいました…が、特に争っているわけでもなく。
ただ、トビイロケアリは今まで見なかったのに今更地表面に多く出てきているのは少し不自然です。
どこかでハヤシクロヤマアリとトビイロケアリの巣が繋がってしまったりしたのでしょうか?
とするとケアリより神経質なクロヤマアリの方が逃げ出すのもなんとなく道理が通るような…?

うん。
まったくわかりません。(勉強不足…)



少し足元に目を落とすと、不思議な世界がいっぱいです。
急な気温の上昇に辟易しつつも、楽しい季節の到来に胸を高鳴らせつつ、今日は終幕。

2015年4月27日月曜日

段々暖々…とはいかず

急に暑いですね…
だんだんと暖かくなってくれればそれでよいのですが…あまりにも急激な変化です。
暖かい、ではなく暑い…4月にしては早すぎるような…

鉢植えのコシアブラ、ハリギリ、タカノツメの芽も急激に膨らんでいます。
コナラの芽も一気に膨らみました。
ブナの苗木は…まだ変化なし。
春の目覚めにも差があるようですね。
コシアブラ

ハリギリ

タカノツメ


飼育くろがねありんこ達

○トビイロシワアリQ4実験コロニー最後の女王陛下○カワラケアリ○トビイロケアリE

これらの女王陛下がお隠れになりました。
気温の上昇で一気に活動が活発になり、それと同時に体力を消耗したのか…
餌は適宜与えていましたが、摂取していなかったのかもしれません。


○クロナガアリQ3コロニー

こちらも全く産卵数が増えません。
以前産卵していた卵もいつの間にか無くなりました。
ワーカーが一匹だけいますが、やはりワーカーをいったん失ったコロニーの復調は不可能なのでしょうか…?


訃報はさらに続きます。

○クロヤマアリA【アントン】女王陛下

唯一のワーカーが死亡しました。
そのせいか、今まで成長してきていた幼虫も姿を消しました。
女王陛下による食害かと思われます。
クロヤマアリ【アントン】女王陛下はもう駄目かも知れません…


○クサアリモドキ【海龍】

すこぶる順調のクサアリモドキ(というか実質トビイロケアリ?)コロニー
肉餌への反応がすこぶる良いです。
気温の上昇でやわらかい羽虫類も捕まえられるようになったので、餌のバリエーションにも困りません。
蜘蛛、バッタ、蚊…のような虫、続々運び込んでバラしています。
ただ…少し不思議現象。
幼虫にゴミがかけられています。
ちょうどクサアリモドキワーカーと一緒に撮れました
この行為自体は繭張り前のごく自然な現象です。(幼虫の糞も抜けているように見えますし)
ただ…ふと別場所の幼虫群を見れば
こちらはトビケワーカーと一緒に
うーぬ?
繭張り準備中の幼虫より待機中幼虫の方が大きいような気がするのですが…?
…糞が抜けて縮むとこんな感じなのかな?
というより繭張り待機中と思われる幼虫が小さすぎるので、こちらが栄養不良という可能性が高いです。
これからはじゃんじゃん肉餌を与えまして幼虫たちの栄養充実を図りたいです。
ホストのトビイロケアリ達も寿命があるので、健在である今の内にクサアリモドキ達のワーカーが増えるようにしたいです。



ツヤツヤ!
黒々!
増えろ!それゆけ!クサアリモドキ!
終幕!!!

2015年4月20日月曜日

アミメアリ飼育ケース作成

アミメアリ。
スタンダード形態である「女王蟻」を中心とした社会…を形成しない特殊なくろがねありんこです。

働きアリが働きアリを産み、女王を持たぬまま巨大なコロニーを形成。
そのコロニーが分割されることでコロニーの数を増やすのだとか。
未解明な部分が多いくろがねありんこ…現在論文を読み漁ってますが、それでもなんとももやっとするくろがねありんこです。

単眼を持った女王蟻的存在のワーカー…が実は働かないアリで、コロニーを滅亡させる存在だとか?(詳細は省きます)
この研究者の方のことを詳しく知らないのでこう言っては何ですが、論文内には
・どの程度のデータ(反復数)を集めたのか?
・どこからが研究成果で、どこからが既知の事実なのか?
・また、既知とされているようなモノは、確かな研究内容で実証されているのか?
読みが浅いせいかもしれませんが、理解できませんでした。

「論文」というだけで鵜呑みには出来ません。
「調査の結果、犯罪者の9割近くがパンを食べていた。なんということだ。パンには犯罪を誘発する毒性があったのだ。」
極々、極端な話をしてしまえば、こんな論になっていないか?という疑問なわけです。

面白い話ですので、暇が出来たらもっと詳しく調べてみたいです。
ちゃんとしたデータがあるのを自分が知らないだけの可能性は「大」です。


兎にも角にもアミメアリはとっても不思議なくろがねありんこ、ということです。


唐突ですが

じゃあ(?)、飼ってみたいな

別に研究・実証してみたい、とかいうことではないのですが、流浪のくろがねありんこ「アミメアリ」の生活態を観察してみたい、と本当に唐突に思いついたわけです。

常に移動し、定住地を持たず、汚れたら引っ越していくアミメアリさんには多くの居住箇所と、それらが個別・容易に分離、洗浄できることが必須…と邪推。
と言うのもアミメアリの飼育記事を見つけることが出来ないのです…
あってもアントクアリウムに入れて「穴掘らないぞ?」とか…またはトビケさんがアミメにされていたり…残念ながら参考に出来るようなレベルのモノを「まだ」見つけられていません。

物事の基本は、仮定⇒実施⇒失敗⇒仮定⇒実施のループ!だ!
とりあえずやってみましょう。

といわけで完成品がコレ。

75式複蟻装置「網式」

製作費 約¥1,500

真上から
都合11個の透明ケースを繋げただけの単純構造。
中央3個のケースは餌場及び接続中継用。
アミメアリさん達には外郭8個のケースを住環境として行ったり来たりしてもらいたい、と期待。
もちろん外郭ケースはチューブ1本の接続しかないのですぐに取り外し(洗い)、取り付けできます。

外郭ケースには自作石膏板やメラミンで作った高層マンションを建設します。
詳細は機があればいずれ・・・
メラミン好きが、石膏好きか、または全く別の反応を見せるのか。
そこは試してみなければ分かりません。

飼育に失敗しても、分解してそれぞれのケースは餌場として使用出来るので安心です(リユース?)。
もう少し暖かくなったらば鹵獲に向かいます。
アミメアリは全てのワーカーが産卵するとはいえ、外勤ワーカーでは産卵の再開に時間がかかるそうで、飼育を想定した場合、アミメアリならば何でも捕まえれば良い、とはいかないようです。
また、コロニー規模が小さくなる(100匹前後)と繁殖効率が落ちるらしいので、できれば幼虫を抱えた状態で400~500匹程度の確保を目指します。


まだ見ぬ(野外観察でなら何度も見てますが)アミメアリの大群に思いを馳せつつ、今日は終幕。

2015年4月19日日曜日

いま一つ煮え切らず

今回の土日(休日)はとても暖かい日が並びました。
こんな日々が続けば良いのですが、平日となれば小雨、長雨、曇天…どうもすっきりしません。

休日だけでも晴れていることに感謝…するべきでしょうか?
ですがまだ山の雪が消えてないあたり、平日の曇天がどうにも恨めしいです。


根本的に暖かくならないので自然界でほとんどくろがねありんこ達は動きだしません。
わかっていましたがひとまず山を小一時間ほど、散策してきました。
先述したように、日当たりが悪いのか、吹き溜まりなのか、まだらに残雪が見受けられます。
ただ、木々の芽ぶきは始まっているようです。
「萌える」(俗世間的な意味ではなく)季節の訪れは感じられました。

あれ?ということは…と自宅裏を確認。
植木鉢で育てているコシアブラ、ハリギリ、タカノツメを確認するとこちらも芽が膨らんできています。
これはいけません。いままでの日陰から半日陰環境に移さなくては…と移動作業を行いました。
同じく育てているブナやコナラの苗木たちの芽はまだ沈黙したままです。
死んではいないと思うのですが…


話戻って
やはりムネアカオオアリさん達もクサアリさん達も動いていなかった…
よし、気を取り直して漬込落葉を見てみよう。

漬込落葉作成状況

昨年の11月ごろから漬け込んでいます。
こちら「佐倉ザリガニ研究所」様のサイトを参考にしております。
拾った落葉をすぐに与えるのではなく、長期間水に漬け込むことで、体感食い付きが良くなるという代物…アクアリウム(ザリガニ)観点での利点もあるのですが、まずは「食い付きが良い」という点に注目。
以前はザリガニ用に作成していたのですが、「ワラジムシの餌」として昨年、拾った落葉を洗って、発泡スチロール内にて熟成?を開始していました。
5ヶ月ほど水に漬けていて…以下の状態。


落葉はこんな状態…うーぬ…

漬け込んでいた水はウーロン茶色
「佐倉ザリガニ研究所」様のサイト内では6ヶ月の漬け込みでもっと…こう…落葉がくたびれた感じになっていたんですが…なんだか漬け込んだ甲斐がありません。
いつもこうなのですが、山形県の冬は寒過ぎて熟成?の進行が遅いのでしょうか?
(正確には「熟成」というより、落葉内の有害物質の溶出・アク抜き等が本来の目的ですので、あしからず)

基本的な流れは以下のとおり。
①その年に落ちた葉を拾う。穴あき等、欠損しているモノは避け、長期の漬け込みに耐えうる葉を厳選(と言うほど厳密ではないですが)
②洗います。一枚一枚丁寧に…面倒なのでまとめて袋の中でザブザブと。
③水に漬けます。太陽光は藻の発生原因となりますので、必ず遮光出来るケース内で。
以下、洗いと漬けを交互に。

極端に汚れ(土等)が入り込んだり、気温が高かったりしなければ、「腐敗」することはありません。
写真では小さなゴミが浮いているので見た目アレですが、まったく臭くはありませんので(木の葉の匂いはしますよ?)。

落葉の状態に納得できなかったので洗ってもう2ヶ月ほど漬け込むことにしましたが、これから気温が高くなるので「腐敗」しないように細心の注意が必要です。
…後始末が大変になるじゃないですか…



遅まきながら暖かくなり、くろがねありんこ女王飛来・鹵獲の機が熟しています。
同時に、落葉の熟成も順調であるよう祈って、今日は終幕。

2015年4月13日月曜日

春う~は遠く

なんなんでしょう…
天気予報は散々確かめていましたけども
昨日の陽気と比較すると寒さが身に凍みます…

飼育しているくろがねありんこ達もせっかくかかったエンジンが冷えてしまうんじゃないかと心配になってきます。
あと…1週間程度の辛抱でしょうか?


飼育種近況

キイロシリアゲアリ

キイロシリアゲアリ【金剛】コロニーですが
幼虫の数が減ってます…
成長再開したのにこの寒さで死んでいるのでしょうか…?
糞が抜けて真っ白になった幼虫が目立つのですが、蛹があまり確認できません。
気温不足で蛹になりきれていないのでしょうか?
ともすれば幼虫の数が減っていく道理もわかります…
ただ産卵は続いているようなので、この後の巻き返しに期待です。

クサアリモドキ

部屋の暖房を入れ、活動が活発になった隙に、我が家の蔵で出没したカマドウマをあげてみました。
そう、頭に乗られると禿げると言われているあのカマドウマです(聞いたことあるの自分だけ?)が、この歳になれば、せいぜい「バッタ」でしかありません。
即〆(殺)
 
トビイロケアリワーカー達、元気いっぱいです。
これならば今年は上手く発展してくれるのではないでしょうか?
でも結局この後、胴体は何もできずに放置…元気が足りないか?

クサアリモドキ【海龍】女王陛下は相変わらず順調に産卵数を増やしています。
適温シーズンになったらこちらも大発展が望めるのでは?と妄想中。



西日本ではクロナガアリの飛行が始まっていると言いますが、山形県ではまだまだ先か…
雪が完全に消えるのをくろがねありんこ達と一緒に耐えて待ちます。

超可愛い
昨日撮影したハエトリグモさんの綺麗な横顔で、今日は終幕。

2015年4月12日日曜日

春うらら

今日はまさに春‼
ぽっかぽかです‼…と、言いたいのですが
…うーぬ…もう少し山の雪が消えていれば空気もあったかいのでしょうけども
時折吹く風が、まだ少し、肌寒い気もします。


外を歩いてくろがねありんこ達を探してみました。
…の矢先に見つけたこのハエトリグモ(の一種?)さん。
「なんだてめぇ!ケンカ売ってんのか!?」と言わんばかりにカメラを向けた途端こちらに向かって威嚇してきました。
めっちゃ可愛ええです❤
只今スマホのロック画面を占めています。

本題

くろがねありんこを探しましたが、まだ地表の多くが雪におおわれている為か、あまりいません。
唯一、コンクリート舗装と土の間、そんなところに営巣しているクロヤマアリ達は温まるのも早いのか、活発に動いていました。
下の写真二枚は同じ巣、自宅裏に営巣しているクロヤマアリのワーカーです。
土を運び出してます(本当は5~6匹出入りしてました)
テントウムシを運ぶワーカー
他、自宅前にも別のコロニーがあり、こちらはより活発に動いていました。
二枚目の写真、本当は二匹が協力して(くろがねありんこにとって)大きな石を運んでいたのですが、カメラを向けた途端、1匹が逃げてしまいました…残念…
盛んに出入りしているのでピントがなかなか合いません

よく言われる「蟻さんは力持ち」の見本

他、近くの公園(クロオオアリ帝国)を見に行きましたが、どの巣も入口が塞がったままでした…
がっかり…
やはり体が大きいくろがねありんこは、活動可能なまで体温が上がるのに時間を要するのでしょうか?
それより昨年の大雪の影響は公園の立ち木にも被害が多々見られました。
…放置されれば朽木営巣くろがねありんこ達のいい宿となるでしょうか?


とは言え何も見つけられず
しょんぼりして帰ってきて、もう一度家の周りを探索して、見つけたのがコレ
とんでもなく動きが早いのです…
うーぬ…トビケさん?
浅い蟻経験からみるにトビイロケアリっぽい…と思いました。
小さいうえにハイスピードで動いていたので見られる写真がこれ一枚…でした。

また一週間、スッキリしない天気のようですが、休日には再び晴れ間の様子。
来週の土日を楽しみにしつつ、今日は終幕。

2015年4月11日土曜日

未だ寒々と~ケアリ類同定~

ニュースでも取り上げられていますが
この時期にしては強力な寒気…とかなんとか
晴れ間が見えても空気が寒々としています。

三月末に気温の上昇がありましたが、そこから先は何とも停滞気味、です。
しかし相当積雪は消えました。
今も雨音が聞こえていますが、これで最後のトドメとなりそうです。いやなって欲しい。


我が家の暖房が切られて気温が15度程度をフラフラ…
20度程度まで上がった一時期に比べれば動きは鈍いですが、ゆっくりと始動し続けているようです。

今日のクサアリモドキ【海龍】女王陛下
飼い主が寒さに耐えかねて暖房をつけると、おそらく暖かい空気に一番先に触れる飼育ケース外殻、もしくは餌場に繋がるチューブにくろがねありんこ達が一斉に移動します。
卵、幼虫も一緒に移動されていました。
春先、野外のくろがねありんこ達の巣でも同じような行動が行われているのでしょう。
日が差し、暖かい日中、地表面に幼虫が集められ、女王、ワーカーが暖をとりに集まっているのでしょう。
これなら「植木鉢トラップ」の有用性も伺えます。

話は戻って
クサアリモドキの腹柄節です。
お腹はパンパンです【海龍】女王陛下
ちょっと周囲がピンボケ気味ですが、クサアリモドキの腹柄節が見えます。
・逆V字(先端が尖っている。)
・前縁に角(上写真右手側、「く」の字が見えます)

ケアリ類の同定は基本腹柄節で…などと言いつつも、V字やU字等、個体差があるので確実とは言えないそうです。
などと言いつつも、この先端の尖り、前縁角はクサアリモドキそのもの!…と信じてもいいのでしょうか?


暖かさを求めて…トビケワーカー達

卵!
クサアリモドキの産卵は続いているように思えますが、単に日々移動されているのでそう感じているだけでしょうか?


クサアリモドキ女王陛下の為、働き続けるトビイロケアリワーカーたちの写真で、今日は終幕。

2015年4月5日日曜日

小雨さめざめ…そんな日の奇跡?

雨!
そして雨!

昨日は春の陽気に誘われて…昆虫採集とか野外観察したかったのですが
自然界ではくろがねありんこ達、ろくに動き出していません。
街中の積雪はさすがに消えましたが、公園や野山にはまだまだ雪化粧が広がっています。
車のタイヤ交換と庭木の雪囲いの解体作業を行いました。

雪が多少多くとも、すっかり気温は春。
雪囲いはまだまだありますが、本格的な春になる前に余計な仕事は早く終わらせたいモノです。
作業中、クロヤマアリのワーカーが小さな蜂の死骸を運んでいました。
おや?どこかの巣では活動を開始しているようです。

クロヤマアリ写真

アントン女王陛下の卵&幼虫(もうごちゃごちゃ)

エミール女王陛下(気持ちカメラ目線)&卵
クロヤマアリA【アントン】女王陛下の卵の孵化が始まっています(と思いますが…団子状態で良く見えませんな)。
クロヤマアリB【ブルーノ】女王陛下の卵にはまだ変化は見られません。
他、産卵数が増えているクロヤマアリ女王陛下はいないようです。
一番順調なクロヤマアリE【エミール】女王陛下のみ、幼虫は続々と大きくなりつつあり、産卵も続いているようです。
こういった個体差が環境の変化があった際にも種を存続させる要因となるのでしょうね。

個体差と言えば…ああ…タイトルで「奇跡」とか言ってしまってますが…

ミールワーム

昨年末、12月も半ばにコナダニが大発生したミールワームの飼育ケース。
こッッっれはもう駄目だ…ということで、兎に角屋内に置いておくことはできないと屋外の小屋へ放置状態にしました(基本餌虫には極悪な対応をとります)。
零下から5℃以下の気温が続く日々…そんな環境にもう4カ月近く放置していた訳です。
ケースは使いまわしできますから、思い出しましてとりあえず洗おうと蓋を開けたわけです。
想像では真っ黒なミールワームが死屍累々と…だったので・す・が
おや…?何かが動いている…ミールワーム
なんとなんと…この極寒の4カ月を生き延びていたのです。
とは言え…掘り返してみれば予想通りの死屍累々…相当前に死んで変色したり、見た目は普通でも全く動かないモノ、目測8割のワームはやはり死んで(瀕死)いました。
そんな中から、動く(潜る)気力のあるモノだけを選別して、50匹程度でしょうか。
ミールワーム飼育ケース【ローザ】に入居となりました(コナダニが残っていると恐いので隔離)。
【大きさ比較】左上の個体のみ、先日購入したばかりのワーム

先日買ったワームよりは二回りほど大きいミールワームです。

極寒の最悪の環境の中で、大多数が死ぬ中でも環境に耐性を持つ小数個体が生き延びる。
文章やテレビでは散々見聞きしてきましたものを目の当たりにしました。

閑話休題

ワラジムシケースのトビムシと思われるモノを撮影してみました。
おお、トビムシっぽい!

これは…ダニっぽいな…
もっと拡大して撮りたかったのですが、マクロ撮影だとトビムシがとんでもない早さで動き回り、ふとした時に見失ってしまいます…
こんな小さくてすばしこい(そして跳ねる)のを餌にくろがねありんこを飼育する…うーぬ…とてもじゃないですが出来そうにありません…
ちょっとピンボケ気味ですが、一番良く撮れたトビムシ?写真を載せて、今日は終幕。

2015年4月4日土曜日

カメラ購入

本日はくろがねありんこと全く関係なく。
いままで撮影には間借りしたモノを使っていましたが…

ついに!カメラ買ってしまいました(^_^;)
スマホで撮影

オリンパスタフシリーズ、TG-3です。
野外で観察・撮影することもあるかと防水機能のあるものを選びました。
そして…基本的に手入れ等手間のかからないようにと、コンデジです。
ネットで検索してコレに目星をつけ、主要な電気店を回ったのですが…何とどこにも売ってない!
取り寄せも出来ませんとの回答!
⇒結局ネットで購入。

「顕微鏡モード」に期待。
もともと顕微鏡等を製作しているオリンパスです。
期待に応えてくれるのではないでしょうか?


接写が基本になるので、専用の付属品も購入(上写真左手)
これでレンズ周りを優しく照らします。
装着&ぴかー

しかし…スマホのカメラも本当にきれいに撮れますね…
機能もいろいろあって、ただの風景写真やら何やらだったらば本当にこれだけで十分な気もしますが…
やはりスマホでも進化していないのが「接写」。
くろがねありんこ達の勇姿を撮る為にはやはりそれ専用のカメラを購入した方が無難でしょう。


こうなると三脚も欲しいです…
フリーアングル雲台…うーん…せめてあと一年は考えるか…


試し撮りしようとしたんですが
・結露にフォーカスが
・証明がケースに映りこむ

…悲しい写真を載せて、今日は終幕。(でもすごくきれいに写っているような気がするんですが…気のせい!?)


2015年4月2日木曜日

最後の遠い一歩

年度末、年度始めと日中はぽかぽかお天気、日光浴日和です。
とは言え年度末・始めの悲しさ、仕事に追われて日中はまったく外に出れません。

花粉症の方々にとっては室内の方が天国のようですが、幸い自分はまだ発症していません。
となれば外に出れない辛さの方が先に立ちます…


いかにも日中は「春」といった感じの陽気なのですが、夜は寒い。
な・の・に
我が家は外が暖かくなってきたからと全館暖房止められてしまい、室内温度が14度ほどまで落ちました…
うーぬ…逆戻りではないですか
あと一歩、ですがその一歩が遥かに遠い…ぽかぽか陽気
くろがねありんこたちが体調を崩さないか心配です。


現況

そんなこんなで気温の変動がある我が家ですが、くろがねありんこ達の産卵が徐々に始まったり…止まったり…

○クロヤマアリ
写真が無いので3月頭のグスタフ女王陛下を…

クロヤマアリG【グスタフ】女王陛下、クロヤマアリZ【ゼノビア】女王陛下がそれぞれ1個の卵を産みました。
室温低下で産卵は止まってしまったようで、心配です。

クロヤマアリH【デア・グロッセ】女王陛下のコロニーでワーカーが一匹、死亡しました。
見た感じ一回り小さい個体なので、長女なのかもしれません。
今朝には数匹のワーカーからカジカジされていたのでその内バラバラに解体されてしまうでしょう。


○クロナガアリ
壊滅状態に陥ったクロナガアリコロニーにも卵第一号が!
復調への第一歩として、今年は持ち直してもらえるとうれしいものです。
食欲も少しづつ上がっているようなので、このまま産卵数が増えていくことを期待します。



ミールワーム導入

暖かくなってきた⇒肉餌求める⇒でも肉餌ないよ(・_・;)
というわけで購入したハニーワーム!…は気温が低いせいか蛹にもならず、バタバタ死んでいます(泣)
高かったのになぁ…
おまけに弱って活きが落ちたせいかわかりませんが。くろがねありんこたちの反応も悪く…

…うん…よし
ミールワームだ!

今時、ホームセンターがあれば取り扱っており、頑丈で、管理もしやすく、手間もかからない。
爬虫類や哺乳類の餌としてはリン含有量が高い、丸飲みしてしまうと腹を食い破って出てくる(本当か?)等々の問題があるそうですが、くろがねありんこには関係なし。
…リンの含有量が多いのは本当に影響ないのか?と少し疑問もありますが…
どんな栄養素でも「摂らなすぎ」「摂り過ぎ」が悪影響なのは言うまでもないでしょうから。

とりあえず、現状手に入る最善の昆虫餌としてミルワームをホームセンターより購入しました。
去年はビデオ用ケースで飼育して、結露がすごいわ、コナダニが大発生して酷い目に遭うわでミルワームプラントが廃棄に追い込まれたので、今年は完全密閉型、防ハエシート完備の飼育ケースを作成しました。
どん
裏面から見るとこんな感じ。
現状飼育用【ブラウ】と、成虫の産卵場にする用【ローザ】2ケース工作しました。

百均で買ったタッパーの蓋にホールソウで穴を開けました。
この為だけに、ミールワームと一緒にホールソウを新規購入しました。
安いもので7種セット?で550円ほど。
安モノでもタッパーのフタ開け程度ならば十分です。(マダゴッキーの飼育ケースにもこれで通気口開けた方が通気が良くなりそうなのでその内工作します。)

【ブラウ】が穴5つ、【ローザ】が穴3つ。
ミールワーム成虫は多少臭いがきついので、成虫用のケースは換気口を少なめにしました。
ホールソウで穴を開けた上に大きめのコバエシートを載せ、穴の端部は内部側から、さらにシートの端は外側から、ホットボンドで完全に塞ぎました。
二重シャットアウトのタッパー、これならば通気は確保した上で、コナダニも入る隙は無いはず!…と信じたい…

ミールワームもそんなに食欲はなさそうなので、ビール酵母を混ぜたふすまに突っ込んでしばらく放置です。


くろがねありんこたちに久々にあげたらすこぶる反応はいいです(^^)
どんどん食べてどんどん育て!目指せ大コロニー創設!
しかし…久々に市販のワームを見てしまうと自己繁殖してたのとサイズの違いには愕然となりますね…ってただ成長途中なだけなのですよね?



どうでもいいこと


ちょっといいカメラ買ってしまいました。
アウトレット品とのことでしたが、お陰で少しお安く購入できました。
明日届くはず…いい歳こいてワクワクしてます。
くろがねありんこ達のもっと鮮明で綺麗な写真が撮れるようになるはず…

これもまた、いい歳こいて待ちきれない想いに眠れない予感←ええぇぇ?
…終幕します。