2015年8月16日日曜日

テラニシケアリ女王陛下鹵獲

そう言えば…フシボソクサアリなのですが…飼育していたチューブを紛失してしまいました…
一体どこにやったというのか…
うーぬ…やはりちゃんとしたケースで飼わないと…


今日、クサアリの女王陛下を発見。
動きが早いモノですから…
ん?
このシルエットは初見です…
クロクサアリ系統(クロクサ、クサオオ、コニシ?うる覚え…)ではありません。
脚が太くがっしりしています。
と言ってクサアリモドキでもありません。
なんでしょう。
女王蟻の中でも、アメイロケアリ(胸、腹)とクサアリモドキ(頭、脚)を足したような印象です。
それと気持ち…色合いが黄色っぽい…

これは…テラニシケアリの女王陛下ですね。
触角の根元が横柄です。
初見参です。

本来であればキイロケアリに寄生するらしいのですが、丁度女王陛下を失ったトビイロケアリ多雌のワーカーコロニーがあるのでそこに導入しました。
最初は双方あわてていましたが、すぐになじんでいました。
無女王のコロニーを一定期間飼育し、女王蟻が欠損している状態をしばらく維持すると…寄生種の女王アリでも容易に受け入れるようになるかな?と思ったらば、今回に関しては当たりのようでした。
コロニーとして『女王』役を求める…と言う理解で良いのでしょうか?


とりあえずこれでクサアリ系、ようやくクサアリモドキとテラニシケアリの二種飼育開始です。
アメイロケアリのコロニー形成も今のところ上手くいっているので、来年はクロクサ系、モリシタケアリ、フシボソクサアリ、確実に確保したいところです。


終幕。

2015年8月15日土曜日

終戦の日に

終戦70年目の夏がきました。

前大戦の反省を胸に、現代の日本は歩んできました。
ただし
その反省を無関心、無抵抗と勘違いして「ヘイワ、ヘイワ」と叫んでいるだけの人たちは頭の中のお花畑を一度枯らしてからもう一度前大戦の意味、現在の世界情勢における日本の立場を考えて欲しいモノです。
必要な覚悟、必要な知識、それら最低限のモノを備えて尚、『無抵抗の平和』を叫び続ける方、私個人は賛同はしかねますが、尊敬します。


さて、更新を大分さぼっていた間に何杯か女王陛下がお隠れになりました…
最たるところではムネアカオオアリNK-2多雌実験コロニーで昨日、産卵していた方の女王陛下がワーカーに殺されました…
さらに、トビイロケアリの多雌コロニーは3つとも、ワーカーの誕生の後、両方の女王陛下がワーカーによって殺されました。
やはり単雌が基本のくろがねありんこにおいては、ワーカーが女王蟻を認識できなくなるのでしょうか…
女王蟻同士の仲違いではなく、ワーカーによって殺されていたのが印象的でした。

加えて
クサアリモドキの多雌寄生実験もクサアリモドキの女王蟻3杯全てが殺され、トビイロケアリの女王陛下はいまだ健在です。
他にも数杯…ただどこまでブログに書いているか確認が面倒…ではなくて、えーと…まぁわからないのでここまで


野外観察

今日の朝、ガジュマルの葉の上でこんなのを見つけました。
んん?
んんんんん?
クロオオアリの雄アリ…なのかな?
うーん…触角の感じがアリじゃないような…

立毛?がたくさん…
うーん…
クロオオアリの雄蟻にしては胸が小さいような気がするのですが…
それにしてもこの立毛の数、もしやケブカクロオオアリ?
でもなんだかどうも蜂寄りな感じもするのですが…ってそれは雄蟻に総じて言えることですかね…


良く分からないままリリース。
来年の同じ時期、同じような日取りに探索したいものですね。


日本の平和を祈って、今日は終幕。

2015年8月10日月曜日

絶壁幼虫

引越しの完了したトビイロシワアリTF-1コロニー。
ようやく新居の空気に慣れ始めたようで幼虫を置く場所を広げ始めました。

…が

見えるでしょうか…メラミンの壁に幼虫たちが…

もうひとつの飼育装置内でもメラミンの壁に幼虫たちを貼りつけ始めています。
やはりトビイロシワアリ達はメラミンの壁が好きなのでしょうか…以前にも書きましたが、貼り付ける必要性をまったく感じないのですが、これは野生でのどのような行為に起因するものなのでしょうか?

で、蛹はやはり乾燥気味の場所に置きたいようで、別場所に。
生まれたてのワーカーもたくさん見えるようになりました。

食欲旺盛、大増殖中のトビイロシワアリ達の写真を載せて、今日は終幕。

2015年8月3日月曜日

破滅への序曲

なんやかんやと忙しく、ブログの更新が出来ないでいる。
忙しいと言うよりは、くろがねありんこ達の世話、鹵獲、また別の趣味に時間を割いているだけであって自分の時間が持てていない訳ではないのですが…


そんなときに時間を割いてこの文を書くのは、ムネアカオオアリ【NK-2】多雌コロニーに崩壊の兆しが見えたからです。
今まで順調に子育てをし、ワーカー数が10匹までに増えたのですが…

今日見てみれば、女王陛下の1杯が餌場へ退避、もう1杯の姫が飼育ケースにと別居状態。
飼育ケース内の女王陛下は触角が欠損している模様…そばには瀕死のワーカーが1匹…

これはついにワーカー内で女王蟻の識別差異が出始めたということでしょう…か?

明日までには決着がついてしまいそうです…
期待していたのにがっくり…しょんぼりです。


終幕。

2015年8月2日日曜日

お引っ越し

爆発的増殖に向けてスタートを切ったと思われるコロニー2群の引越を行うことにした。

クサアリモドキ…ってなんだっけか…ヒラフシクサアリ(これは何かが違う気がする)…だかなんだかに名前が変わったと聞きました。【改名『ヒラアシクサアリ』です、お間違いなく】
確かにクサアリ『モドキ』って確かにクサアリの仲間なのに『もどき』って名前はかわいそうだな、とは思っていましたが…
が!
混乱するのでしばらくはクサアリモドキのままでいきます。
改めてクサアリモドキ【海龍】女王陛下コロニー、及びトビイロシワアリTF-1(Q3)コロニーのお引っ越しです。


飼育ケースの母体となるプラスチックケースを新調しました。
おそらく蟻室式蟻装置と一緒です。

中規模クラスのコロニーの受け入れと、コロニー拡大に伴う蟻装置の拡張を前提にした蟻装置を心がけ、作成しました。

75式蟻装置31型

トビイロシワアリTF-1(Q3)コロニー

クサアリモドキ【海龍】女王陛下コロニー
○1蟻装置につき内径8mmチューブを片面2本で接続、餌場接続用を除いて計4本のチューブを接続可能に。
1本で接続した際よりも持ち運びの際に便利になり、あらかじめチューブを接続しておくことでコロニー増加の際には新しい蟻装置を接続していけるようにした。
チューブ内径8mmはトビイロシワアリやクサアリモドキには過大気味だが、クロオオアリのような大型種への適応性を考えて8mmとしているが、規格の統一は生産性の向上にも一役買ってくれる…はず。
○水分調整は角切りメラミンスポンジで。
飼育装置天井に穴を開け、少し大きめに切ったメラミンを押し付ける形で蓋をした。
スポンジが湿っている様子も視認できるはずで、給水過剰になることも少ない…はず。


ちなみに

トビイロシワアリTF-1コロニーで行っていた十五試蟻装置の実践試験は…全く駄目でした。
剥離剤として使用している石鹸の匂いが残っているのかなかなか住み着かず、しばらくはゴミ捨て場としてしか使用されずカビだらけに…ゴミを取ろうにも外殻を接続用のチューブで固定しているので簡単には取り外せず…
ようやくトビイロシワアリ達が住むようになると今度は脱走の嵐です。
外殻との隙間に向かって石膏を最短距離で掘り進んでしまうんです。
それを止めるにはドリルで外殻に穴を開けてそこから接着剤を流し込むしかないのも大問題です。

やはりというかなんというか、この形式の巣で飼育している人がほとんどいないはずです。
メンテナンスのしにくさが最大のネックです。
①開閉が困難で、巣のメンテナンスが難しい。(ゴミの回収、脱走箇所の補修)
②生産性の悪さ。
③見た目は非常に良い(個人の感想です。)。蟻の巣でくろがねありんこを飼っているような気分には浸れた。
④水分調整の難しさ…は意外とない。下にメラミンスポンジをしいてそれさえ湿らせておけば何も問題は無かった。

やはりこの75式蟻装置31型が今後の中規模コロニー飼育のスタンダードになりそうである…が、大規模コロニーとなると管理の面からももう少し大きめのプラスチックケースを模索したい。


引越直後で新居にはまだ慣れない2コロニーですが、今後の健全なコロニーの発展を祈って…
終幕。