2014年8月3日日曜日

クサアリモドキ産卵

ひたすら暑い日々が続いております。


ここ最近はまとまった雨もなく、くろがねありんこたちの飛行日の特定がなかなか難しくなっています。
ふと、外を歩いてみて、運良く見つけられるか、否か。
そんな日々を過ごしています。


本題

今日、クサアリモドキB(海龍)の産卵を確認しました。
寄生種にて初めての産卵確認です。

アメイロケアリ、そしてもう1杯のクサアリモドキA(蛟龍)にも頑張ってもらいたいものです。


海龍(クサアリモドキB)暦

7月12日 
・自宅の壁を歩いていた個体を偶然発見。寄生用に飼育していたトビイロケアリの無女王群へ投入。
7月13日
・共存を確認。しかし、共存というよりは同居という状態。
7月20日(一週間経過)
・同居は変わらず。栄養交換も見られず、生存はしているが腹部は小さい。
7月23日
・無女王トビケワーカーが大量に死に始める。猛暑の影響?
7月27日
・トビイロケアリの繭の採取に成功。導入。
7月28日
・繭導入用の落葉内に移住。この際に引越。

↑餌昆虫用のワラジムシの餌にする落葉集めの最中に、このように二つに折りたたまった落葉(クリ)の中にトビイロケアリの繭室があるのを見つけ、持ち帰りました。
別途、アメイロケアリ用とクサアリモドキ用の繭を取り出した後、残りの繭を元の落葉ごと無女王群に与え、繭を運び出すだろうと見ていましたが・・・
(数日前から謎の大量死が始まっていましたが)生き残っていたワーカーと海龍が逆に落ち葉の中に移住しました。
ちょうど良かったので写真のように新居に移住させました。

と、このような経緯です。

飼育ケースについて

百均のケースの淵にサラダ油を塗り、保湿用のメラミンスポンジと、餌皿を入れています。
本来は餌場用に製作したケースなのですが、このサイズの落葉をそのまま入れられる大きさの飼育ケースは準備していなかったため、急遽出撃となりました。
右手前に見えるように内径8mmのチューブを接続してあります。(この径だとクロオオアリの女王でも通れますので・・・)

話は戻って

それで落葉の中に住んでいるものだろうと思って、メラミンの水分は見つつ、落葉も過乾燥にならないよう、少しづつ水を垂らしてやったりしていたのですが…
今日気付きました。




















メラミンスポンジとケースの間に移住してるよ…


やはりメラミンの水分である程度保湿されている空間とは言え、一枚の落葉では保湿も何もなかったのでしょう。
より快適な湿度の環境に移住したということでしょうか。
しかし海龍は一週間程度見えなくなってから随分とお腹が大きくなりました。
で、その中に白い塊…それに集まるワーカー…
これは…


卵です!!!

写真中の色の薄いワーカーは羽化したてだからと思われます。

今はすべてトビケワーカーですがこれが全てクサアリモドキに変わるのでしょうか?
そこまでうまく育ってほしいものです。
「くろがねありんこ」の名前にふさわしい黒光りする体を持つクサアリモドキ、彼女らのこれからの健勝を祈りつつ…まぁ私の管理次第なのでしょうが

今日は終幕。

2014年8月1日金曜日

8月のくろがねありんこ

8月です。


広島・長崎の原爆記念日、そして終戦記念日。
そして何よりも暑い8月がやってまいりました。


ハリブトシリアゲアリやアズマオオズアリらの飛行もぼちぼち始まるでしょうか。
熱い夏になりそうです。


と、ばかりも言っていられません。

暑さのせいでしょうか…
くろがねありんこ達にちらほら死亡個体が見られるようになりましたが…

我が家は高断熱高気密が売り、とか?
外の世界が32℃程度の気温で、窓とカーテンを閉め切り、南東に面した私の部屋で大体室温が28℃程度です。
くろがねありんこ達の飼育環境上限気温ですね…
とはいえくろがねありんこたちの為にとエアコンを日中稼働させて仕事に行く…とまでは経済状況が許しません。
悩ましいです…
できればなんとかこのままで…




7月を振り返って

夜の灯火巡り

自宅から自転車で巡れる3~4箇所の街頭下をポイントに決めて巡回していますが、7月巡回時にはカワラケアリが飛んでいました。(河川敷がすぐそばにあるからでしょうか?)
それと頻繁に見られたのはアメイロケアリ、クサアリモドキ、また少数ですがクロクサアリ、トビイロケアリ等、カワラケと同様のケアリ類が多く見られましたが、月末は下火気味でした。
しかし…落翅したアメイロケアリが灯火に集まっていましたが…トビケの巣を探しに行かなくて良いのでしょうかね?

7月8日の台風による大雨前にはトビイロシワアリ女王の飛行があったようで、灯火に集まっていました。(翌日の大雨で今年の新女王たちは大丈夫だったのだろうか…?)
それとだらだらと、7月末までクロヤマアリ系の飛行があったようです。
クロヤマアリの飛行ってこんなにもばらけるものなんですね。


それにしても
7月後半、本当に困りものなのがマイマイガの大発生です…
家に帰っても必ず一匹は付いてきています。
探している最中も急降下爆撃に反跳爆撃の嵐です。
バタバタ騒いでいるのでリンプンが空気中に漂います。害が無いと分かっていても気持ちのいいものではありません。
マイマイガの死骸の山も気持ちのいいものではありません…
早くおさまってくれませんかねぇ


飼育くろがねありんこ達の様子

クロヤマアリ、カワラケアリ、トビイロシワアリ等、何杯かの女王陛下がお隠れになりました。
暑さとは関係が無い時に死亡している個体もありますが、そろそろ暑さに対する対処法も考えなくてはならない時期ですよね…
まともと言えるくろがねありんこ飼育は今年が初めての為、なにがタブーでどこまでがセーフなのか。
参考になる蟻飼育の先輩諸氏のホームページ等はありますが、やはり自分の置かれている環境、気候、等々…自分に合った方法が確立されるまでは、くろがねありんこ達に少し犠牲になってもらうしかありません…
綺麗事は言いたくないですので、おそらくこの夏、くろがねありんこ達を殺し、苦しい思いをさせることになるかもしれません。



7月最後に撮影したリュウキュウアメイロアリを載せて、今日は終幕。
かなり小さいですが、とっても綺麗な飴色です。
観察しにくいのが珠に傷…
名前はツヴィリンクです。